新自由主義。ネオリベラリズム。なんか自由とあるのでポジティブな感じがしますが(私だけ?)、位置によっては、とても恐ろしい考えです。そして大部分の人は損する立場でないでしょうか(私も身ぐるみはがされる立場です)。

フリードマンさんが打ち出した考えですが、数少ない人たちに富があつまっていく、富が収奪されていくシステムです。

新自由主義は下記のものを推進していきますが、本書ではこれらで世の中が良くなるのは間違っていることを説明しています。
 市場万能主義
 小さい政府
 健全財政(プライマリーバランス0か黒字)
 トリクルダウン
 フラット税制
 累進課税の廃止
 金融万能主義
 財政政策否定
 規制緩和


アメリカは海外の資産収奪に新自由主義を利用しているそうです。

〇米韓FTA
 韓国からすると意味がよくわからない条文があったそうですが、これが米国が韓国からの富の収奪を正当化する条文だったりしたそうです(下記がそれらの条文かどうかは分かりません)。

 公共の財産より私有財産が尊重される
 投資家対国家紛争解決条約 国家間の条約なのに、米国の投資家が損したと思ったら、米国でなく投資家が韓国を訴えられる。
 ラチェット条約 いったん決めたら、後でその内容を変更できない
 スナップ条約 ラチェット条約があるけど、これは場合によっては条項を変更できるというもの。ただし、提案は米国からのみ!!

筆者は日本は橋本、小泉、安倍内閣が新自由主義を日本に導入し景気が悪くなっている。高橋是清のように積極財政により日本の景気を回復しようと述べています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



読んでて暗くなる本(2015年)でした。