工事も無事着工し一安心したところで、今時点でアキュラホームさんについて思ったこと・感じたことを振り返ってみたいと思います
①ハウスメーカーとしての特徴
いろいろなブログで「アキュラホームは特徴がわかりづらい」という記事を目にします
正直、積水さんや住友林業さんは外観デザインが統一されていて一目でわかることに対して、アキュラホームは完全自由設計なので施工主のセンス次第で見た目が変わってきます
なので、外観での特徴は「無い」が正解だと思います
一方で、ハウスメーカーを決める際に数社回ってわかったのは、アキュラホームが得意としている部分を全然アピール出来ていないこと
テレビCMも正直下手ですね。。。
私が感じたアキュラホームにしかできない特徴は次の点です。
- 広い空間のハーフ吹き抜けを作り、その上部を小屋裏収納にできる
- 全館空調+太陽光を安価につけられる
- 全棟構造計算・耐震等級3
これって大手ならどこでも出来そうに見えますが、じつは木造でやろうとすると意外に難しいみたいです
1のハーフ吹き抜けは構造上大空間では実現しづらく、やろうと思うと耐震性が犠牲になってしまいます。
ほかのハウスメーカーで同じような事例を探しましたが、木造だとやっているとこはあまりなく、やっているハウスメーカーでは耐震等級は3(相当)になっていました
2の全館空調と太陽光パネルはアキュラホームではセットとして見ているようで、それらを安価につけられるプランを持たれています。オプションですがこの2つを安価に手にいれることができるハウスメーカーさんはまだ少ないと思います
3の全棟構造計算は、通常は木造2階建てはやりません。
建築確認申請上不要でコストと手間がかかるからです
でもアキュラホームは全棟構造計算を公式ホームページでもうたっています
設計で使う「アキュラシステム」という専用ソフトウェアでその機能が実装されているのかもしれません。
だとすると、これは他社が真似できないかなりの強みですね
これだけ強みがあるのに、なぜこの強みをCMで謳わないのか
不思議です
②社員の人柄
ハウスメーカーを決めるとき、営業さんの人柄で決めるって人多いですよね。
我が家も半分そうでした
一方で営業さんの人柄では家は建ちません。
設計するのは設計士さん、施工するのは大工さんと現場監督さんです
我が家の場合、プラン提案をいただいているときから設計チームのリーダーが同席されていて、こちらの要望をどう反映させるか一緒に考えてくれました
また、まだ検討中の時期に建設現場見学に行った際は、ちょうど現場監督さんが施工品質のチェックをしているタイミングで、どういうポイントで品質を維持しているか詳しく説明してもらえました
こうして考えると社員さんの人柄の点では「どの役割の人もよく話を聞いてくれてよく相談に乗ってもらえる」というのが特徴だと思いました
あと、我が家ではあとから「言った言わない、聞いてない」を無くするため、大事な決め事は対面の時か、Eメールでやり取りしました
ちなみにEメールのレスポンスの良さもかなり評価が高いです
私の仕事のメール返信よりもレスポンスが良くって、ちょっと反省することも
③価格
最初スーモカウンターに行った際の説明では「アキュラホームさんはもうローコストメーカーではないです」と聞いていました
費用が確定して、確かにそうでした
まだまだネット記事ではローコストメーカーとして扱っていることが多いですが、我が家の場合、中堅ハウスメーカーの印象です
また、アキュラホームは「AQレジデンス」という高級住宅ブランドも立ち上げていて、こちらは坪単価100万~となっています
坪単価100万以上のハウスメーカーといえばダイワハウスやヘーベルハウスと肩を並べる価格帯です
その価格帯ではありますが著名な建築家さんや大工さんがプロジェクトメンバーで参加されて1点物のデザイナー住宅を建てることができるようです。
このようなハイエンドのノウハウが通常ブランドのアキュラホームの建築にフィードバックされ、デザインや間取りの品質が日々向上しているそうです
我が家の場合でもそのノウハウは反映されていて、軒の長さを調整してデザイン的にカッコ良くしてもらえました
ちなみに我が家の場合の坪単価(本体、電気・LAN・水回りオプション等、全館空調、太陽光5KW搭載)で75万でした。
ね、全然ローコストじゃないでしょ
でもこれだけ追加してもこの坪単価です
同じことを中堅ハウスメーカーでやったらきっと坪単価100万超えですね
④アーキテクチャー
急に横文字になってスミマセン。
日本語だと意匠というのが適当なのかな
一言でいうと「設計手法」とか「基本構造」みたいなものです
ちなみにかの有名なサグラダファミリアのアーキテクチャーはクルッとひっくり返して吊るしたときに、きれいにバランスが取れるような設計になっているそうです
アキュラホームのアーキテクチャーは「〇〇の家」という商品名になってしまっていて、ちょっとネーミングセンスが悪いのが難点ですが、中身は他社が真似できないことをやってますね
特にすごいのが、超空間の家。
30畳を超える広いLDKを構造柱なしの総吹き抜けにして全面に窓を採用しているにも関わらず、震度7の地震に耐えるアーキテクチャーを実証実験で証明しています
YouTUBEのアキュラホーム公式チャンネルでも一般公開されてますね
単なるカタログスペックではなく実証実験というエビデンスがあるのは購入者からするとすごい安心感です
そんな我が家も超空間アーキテクチャーを採用してもらっています
具体的にどこがその部分なのかは図面をみるとなんとなくわかりますが、ブログに書いていいものかわからないので詳細は伏せます
一方で使いやすさでは「ママチュクール」という生活同線アーキテクチャーを持っています
いわゆる「玄関-水回り-キッチンを結ぶ回遊同線」です。
我が家は最初このアーキテクチャーが採用されたモデルルームを見て一目ぼれしました
一見簡単にできそうな間取りと思いきや、実際に自分で間取りを考えるとなかなかうまく纏まりません
これがアーキテクチャーをベースに設計に落とすと、あら不思議
きれいに纏まります
そして当然我が家にも採用しました
結果、我が家は 超空間 + ママチュクール という2つのアーキテクチャーを贅沢に採用しました(だから坪単価がそれなりになってます。。。)
さて、これだけの強みがあるのに何故かトップハウスメーカーになれないという謎
その謎についても思うところがありますが、それについてはまた次回