
リリースされたときは、「今はいまいち、グっとこーへんなー」って感じやってんけど。
先日、久しぶりにゆっくり休みやったんで、正座しながら、歌詞カードめくりながら、丁寧に、じっくり聞き込まさせていただきました。
僕個人的にもここ数年忙しく、こうやって、ロックアルバムとまじまじと向き合うってのも、久しくなかったかもしれん。
特に、バンプは思い入れが凄い強いバンドやから、きちんと、タイミングを待って、聞きたかったのだろう。
で、その休みの日に、以前、自分が歌詞とか日記的な言葉の断片を書きなぐって書き溜めていたノートを久しぶりに取り出し、読みふけっていました。これまたなんとも恥ずかしい内容で。
で、書いてあったんです。
「2001年7月23日@心斎橋クラブクアトロでバンプ見た。最高。」
あ~、確かに、その日バンプ見たくて、当日券並んで買って、ほんで、朝まで飲んで、帰ってきて、これ書いたっけな~。
当時、バンプはメジャーデビュー直前で、インディーながら凄い期待されてて。
耳の早いロック好きな奴は「めっちゃ歌のうまいのが出てきたで、しかも歌詞が良い」
当時の自分の状況にもどストライクな歌やったからね。
ほんと、その日のバンプのライブは、生涯忘れられん、素晴らしいライブやった。
藤原君の声が本当に響いて届いてきた。
唄の力って凄いねんなと。
当時バンドなんか諦めて就活してたけど、そのライブで「やっぱバンドや」ってなった。
もっかいロックに騙された日やったんや!
はは。
で、先日「コスモノート」ちゃんと聞いて、またロックに騙された!
藤原君の歌う唄は、全く変わっていない。
らせん状に上昇しながら次元は上昇してるんやけど、相変わらず人の心をどんどんノックして入り込んで、手の鳴る方へ連れて行こうとする。
これでもかと。
アルバムに収録された一曲一曲、ほんとに、素晴らしい。
このブログで、きちんと、できる限り、丁寧に、なぞり返していきたい。
バンプのロックンロールは、机の上の落書きみたいなんから始まって、それが学校を飛び出して、生まれた故郷を飛び出して、都会に転がり込んで、地下のライブハウスから、あなたの耳元へ放たれ、そして、海を超えて、空を超えて、宇宙を巡り、時をも超えた讃歌である。
それは、少年達が寝転んで図鑑を眺めながら、胸をときめかせていた、あの頃のままのように。