
はい、お待たせしました。
「あじさい通り」
これまたなかなか渋い選曲ですな。
アルバム「ハチミツ」のジャケットはイイですね。
さて、この「あじさい通り」ですがコードがAmなんです。
日本人はマイナーなコードに弱いらしいです。
演歌なんかほとんどマイナーです。
で、この「あじさい通り」を、Amで、切々とアルペジオ風に弾き語ってみたら、めっちゃムード歌謡っぽくなりますね。
今、手元にあるスピッツの歌本見ながらやってみましたが。
結構、草野さんて、どマイナーなコード感が好きなんちゃうかな。
でも、そのままやっても面白くない(草野さんが歌うだけど十分特別だが)ので、セブンスにしたり、バンドでギターアレンジに工夫したり、遊び心かましたりしてるような気がする。
「ロビンソン」なんか、あの、イントロで「キュン」ってなるのは、そんな計算されたアレンジ作用が効いて、成功した好例だと思います。
スピッツと言えば「メジャーセブンコード」感。
あの、爽やかやけど、愁のあるようなギターコードの響き。
たとえば「青い車」とか「水色の街」とか。
日本人で初めてメジャーセブンのコード使った人といえば、あの、ユーミン。
メジャーセブンのコード感にちゃんと日本語で、8ビートで、大衆向けのポップミュージックを発明したんです。
サザンとかとは、違う。
何が違うかというと、歌の付割り。
ユーミンの歌は、物凄い精度の高いポップスやけど、どこか童謡っぽい。
草野さんは、男性シンガーソングライターのなかで、ユーミンの遺伝子を受け継いでいる稀有な存在だと思います。
でも、草野さん、ラップっぽい曲、やりたがるねんな。
しかも、デビュー前のスピッツってブルーハーツみたいなパンクバンドやったらしいから。
話がそれた。
つまりね、メジャーセブンのコードって、洋楽の中でも、ボサノバなんかがルーツで、しかも、結構アクの強いリズムが求められる音楽だと思うんです。
それを、日本人がどういう風に解釈して、影響されて、如何に、オリジナルなものとして発信できるかなんですが。
どうしても、洋楽コンプレックスに陥りやすくなるんです。
もちろん、最初は模倣から始まるわけですが。
男性的な解釈だと、やはり、16ビート的なリズムの強いダンスミュージックになるような気がするのです。
サザンの「勝手にシンドバッド」みたいな。
で、女性的な解釈は、やはり、うたもの。
そして、リズムはスインギーに、横乗り。
ユーミンの「中央フリーウェイ」なんか屈指の名曲。
スピッツはこの系譜に当てはまると思います。
ミスチルは、サザン的、かな。
些か、強引な、稚拙な解説をしてみましたが、どうかな?
まーいいや。こ難しい話は。
さてさて、これでいよいよスピッツ祭りも一段落かな。
また、スピッツに関する記事はアップします!
リクエストも待ってるよ。
では、今夜はこのへんで~