スピッツ週間リクエスト大会③ | 空堀ホイホイ

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ハチミツ/スピッツ


はい、お待たせしました。

「あじさい通り」

これまたなかなか渋い選曲ですな。

アルバム「ハチミツ」のジャケットはイイですね。

さて、この「あじさい通り」ですがコードがAmなんです。

日本人はマイナーなコードに弱いらしいです。

演歌なんかほとんどマイナーです。

で、この「あじさい通り」を、Amで、切々とアルペジオ風に弾き語ってみたら、めっちゃムード歌謡っぽくなりますね。

今、手元にあるスピッツの歌本見ながらやってみましたが。

結構、草野さんて、どマイナーなコード感が好きなんちゃうかな。

でも、そのままやっても面白くない(草野さんが歌うだけど十分特別だが)ので、セブンスにしたり、バンドでギターアレンジに工夫したり、遊び心かましたりしてるような気がする。

「ロビンソン」なんか、あの、イントロで「キュン」ってなるのは、そんな計算されたアレンジ作用が効いて、成功した好例だと思います。

スピッツと言えば「メジャーセブンコード」感。

あの、爽やかやけど、愁のあるようなギターコードの響き。

たとえば「青い車」とか「水色の街」とか。

日本人で初めてメジャーセブンのコード使った人といえば、あの、ユーミン。

メジャーセブンのコード感にちゃんと日本語で、8ビートで、大衆向けのポップミュージックを発明したんです。

サザンとかとは、違う。

何が違うかというと、歌の付割り。

ユーミンの歌は、物凄い精度の高いポップスやけど、どこか童謡っぽい。

草野さんは、男性シンガーソングライターのなかで、ユーミンの遺伝子を受け継いでいる稀有な存在だと思います。

でも、草野さん、ラップっぽい曲、やりたがるねんな。

しかも、デビュー前のスピッツってブルーハーツみたいなパンクバンドやったらしいから。

話がそれた。

つまりね、メジャーセブンのコードって、洋楽の中でも、ボサノバなんかがルーツで、しかも、結構アクの強いリズムが求められる音楽だと思うんです。

それを、日本人がどういう風に解釈して、影響されて、如何に、オリジナルなものとして発信できるかなんですが。

どうしても、洋楽コンプレックスに陥りやすくなるんです。

もちろん、最初は模倣から始まるわけですが。

男性的な解釈だと、やはり、16ビート的なリズムの強いダンスミュージックになるような気がするのです。

サザンの「勝手にシンドバッド」みたいな。

で、女性的な解釈は、やはり、うたもの。

そして、リズムはスインギーに、横乗り。

ユーミンの「中央フリーウェイ」なんか屈指の名曲。

スピッツはこの系譜に当てはまると思います。

ミスチルは、サザン的、かな。

些か、強引な、稚拙な解説をしてみましたが、どうかな?

まーいいや。こ難しい話は。

さてさて、これでいよいよスピッツ祭りも一段落かな。

また、スピッツに関する記事はアップします!

リクエストも待ってるよ。

では、今夜はこのへんで~