
¥1,680
Amazon.co.jp
この一冊の本が世に出ているのと、出ていないのでは、現在の小沢一郎を巡る国策捜査は全く違う展開になっていたであろう。
石川議員に録音のアドバイスをしていたのは、この「国家の罠」の著者、佐藤優氏である。
以下転載。
石川議員再聴取やりとり詳報
東京地検特捜部の検事が衆院議員石川知裕被告を再聴取した際の主なやりとりの詳報は次の通り。
検事「石川さん、録音機持っていない?」
議員「大丈夫です」
検事「この前もさ、そういうこと言っててとってたやつがいてさ。大丈夫? 下着の中とかに入っていない?」
議員「大丈夫です」
検事「(一部報道にあった別件の疑惑で)『しかるべき時期に議員辞職します』みたいな内容の調書があったじゃない」
議員「はい」
検事「そりゃもうそんなの出したら大騒ぎだからね。まあ現状でいく限りね、(上司は)そんなもの世に出そうなんていう気はないと思うけど、これがまた変な方向へね、鈴木宗男(元衆院議員)みたいに徹底抗戦みたいになっちゃうとさ、『やれるものはやれ』と」
議員「私に今日できることって何ですかね」
検事「無難なのはさ、従前の供述を維持するのが一番無難だって。検審の、うちの方針もそうだけど、石川さんが今までの話を維持している限り、(小沢一郎民主党元代表は)起訴にはならないんだろうと思うんだよ」
議員「今日の調書は検審も見るんですよね」
検事「見るよ。そのために取るんだから。見せて、検審が(小沢氏は)絶対権力者であるというところにどれだけ疑問を持つかっていうかさ。絶対権力者とか何とか言われてるけれど、きちんと話をして、逮捕されている時と同じ話をして」
議員「圧力はかかってません。今日も自分の思いを、やっぱり変えようと思う部分を、変えられたらいいってことだけです」
検事「今度の判断は重いからね。強制起訴までは不要と検審の4人が言ってくれれば、不起訴不当で終わるわけだから」
議員「先に(議決を)出した5人の人がまだ残っているんでしたっけ? その人たちも変えてくれればいいですけどね」
検事「だから最初に言ったように、ここで全部否定することは火に油を注ぐことになるよね。ここで維持することが彼ら(審査員)の気持ちをどう動かすかだよね」
議員「今回(再聴取に)応じないっていう線もあったんですよね、選択として」
検事「あった。あったけど、それは一番最悪だよね、検審に対して。うち(検察)にとっても」
議員「小沢さんが起訴になったら、それはそれで複雑ですよね、私も。いや、検察内でですよ」
検事「検察が起訴した場合、いや、しないよ。石川さんが供述を維持する限りそれはできない」
検事「陸山会の2004年分収支報告書への不記載、虚偽記入の理由ですが、『私(議員)は深沢8丁目の土地を購入するに当たり、小沢先生から提供を受けた4億円につき、小沢先生が政治活動の中で何らかの形で蓄えた簿外の資金であり、表に出せない資金であると思ったため、これを04年分の収入として収支報告書に記載しませんでした』」
議員「いや、購入した不動産が明るみに、公表されるのをずらすということが一番の主眼点で、4億円が明るみに出るのを避けるためっていうのは、今でもやっぱり、そんなことはありませんとしか言えないんですよ」
検事「だったらこうしようか。今まで通りの供述をした上で、最後のところで調書を読み聞かせした後、最後にその4億円についてね」
議員「4億円を隠したいがためっていうのがね、どうしても引っ掛かるんですよ。土地登記の公表をずらすことが主眼で経理操作したっていうのが実際の話なんで」
検事「修正できるところはするけど、ただ、趣旨を、要するに隠そうとは思っていないというのはまずいと思うから。だからそこをうまく、まず4億円ありきではないんです、という風に修正していくしかないよね」
議員「4億円がいかがわしいお金だなんて、実際どう作られたかなんて私には分かりません」
検事「そこは4億円不記載には関係ないよね。不記載で起訴されているから、もうしょうがない。不記載にした理由は何なのってなった時に、みんなはゼネコンからの裏金に決まってると思っていて、だから書けないんだってなる」
議員「そういう意識はない。汚いお金だから4億円を何が何でも露見したくないっていうのは今でも違うと言いたい」
検事「汚い金だっていうのは、検察が勝手に言ってるだけで、別に水掛け論になるから相手にしなくていいんだよ。証拠ないんだから」
議員「そういう疑問を持ったことがないんで」
検事「俺はそこ責められてるの。上が『本当にこんなこと言ってんのか』って言うわけ」
検事「例えば、(小沢氏に)報告、了承してませんというふうになったら、強制起訴の可能性が高くなるよね」
2011/01/31 02:02 【共同通信】
転載終了
以上のやり取りが、正義の味方のフリをしている東京地検の事情聴取のやり取りの一部始終だ。
読んでいただくとおり、検察は無理くりに犯罪を作り上げようと、石川議員を誘導しまくっています。
このやり取りを録音した資料は証拠として採用されており、これから始まる小沢氏の裁判に影響を与えるでしょう。
さて、この「国家の罠」だが、この一冊読んでるのと、読んでないのとでは、今の日本の見え方が全く違います。
この著書には色んな視点や論点、考察が記されていて、些か俺の許容範囲を超えているところもありますが、これから読み返すうちに今より見えてくるものがあると思います。
この著書で書かれている大筋は「国策捜査」である。
国家権力とは何哉。
外交とは何哉。
既にネット、或いはこのような書籍を通じて、鈴木宗男氏がロシアとの外交で大変活躍されており、北方領土は返還寸前だったことが多くの国民に知れ渡っております。
その鈴木宗男氏の優秀な部下として佐藤氏も活躍(暗躍)されていた。
この活躍ぶりがノンフィクションだから、著書の説得力は凄まじい。
著書はソ連の崩壊について詳細に綴られている。
ソ連崩壊後の世界はアメリカの単独覇権と言っても過言ではなかった。
しかし現在、エジプトはじめ、中東情勢は揺れている。
また、日本国内では小沢氏が強制起訴された。
その過程の中で、上記のとおり石川議員が検察に誘導的な聴取を受けていた事実が判明した。
佐藤氏は石川氏にこの著書をアドバイスとして贈ったと以前なんかの記事で読んだが、佐藤氏の経験が石川氏にどれほどの勇気を与えたことだろうか。
それは、小沢一郎を守るという事にも繋がり、日本をアメリカからほんとうに意味で独立させていく事にも貢献する。
この「国家の罠」の価値は世界の変革の点と線を結ぶ役割があると思う。
さて、国策捜査とは何哉。
再アップします。
この動画が拡散され続ける限り、鈴木宗男氏の議員生命は死なず。
最期に「国家の罠」P345~P346の記述を転載させていただきたい。
西村氏は、捜査が終了した経緯について率直に説明した。
この内容について、ワタシは読者に説明することはまだ差し控えなくてはならない。
しかし、ひとことだけ言っておきたいのは、西村氏の説明が踏み込んだ内容で説得力に富むことだった。
私は西村氏に答えて言った。
「そうすると今回の国策捜査をヤレと指令したところと撃ち方ヤメを指令したところは一緒なのだろうか」
「わからない。ただし、アクセルとブレーキは案外近くにあるような感じがする。今回の国策捜査は異常な熱気で始まったが、その終り方も尋常じゃなかった。ものすごい力が働いた。初めの力と終りの力は君が言うように一緒のところにあるのかもしれない。」
「西村さん、僕にもそんな感じがする。体制内の政治事件だからね。徹底的に追求すると日本の国家システム自体が壊れてしまう」
「しかしここで政官の膿を出し切っておかないと、また近い将来に外務省と政治家絡みで国策捜査が行われるぜ。今回の経験で国策捜査には一定の幅があるということがよくわかったよ。捜査に対するブレーキのかかり方を見て少し怖くなった。僕にも自己保身はあるからね」
「それは当然だと思うよ。自分の身は自分で守らないと」
国策捜査をヤレと指令したところと撃ち方ヤメを指令したところは、何処?誰?
賢明な国民なら、お察しがつくと思われます。