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昨日大阪梅田に新しく出来たジュンク堂に行ってきました。
たくさんの人で賑わっていて、まだまだ本屋さんてのは有効だなと感じました。
CD屋さんも然り。
その新しく出来たジュンク堂なんですが、全部で5,6階で、各階ごとにジャンル分けされてて品揃えも豊富。
しかし思ったほど各階の売場面積が広く無かったです。
紀伊国屋も店内リニューアルしてますな。
適当にフラフラ店内を歩き回ってるうちに、ふと気になる表紙の本を手にとって見る、なんてのがいいんですよ。
ほんで昨日買ったのが上記の表紙の本。
これまた、ねぇ。
しかしパラパラっと読んでみると、山形明郷説を参考にしておられ、更に主な参考文献に石渡信一郎氏、林順治氏、大田龍氏、鬼塚英昭氏、とこれまた以前読んだことのある著者の著書が書かれていたので購入しました。
著者は韓国生まれの方なので、どんな視点かなと興味がありました。
毎年、大阪の難波宮跡で「四天王寺ワッソ」っていうお祭りがあるんです。
僕の住んでるとこから難波宮跡近いんで、よく散歩に行くのですが、たまたま去年の11月に難波宮行ったら四天王寺ワッソやってたんです。
まじまじと見るの初めてやったんですが、良かったですね。
歴史的に大阪とアジアは密接であったというのは周知の事実です。
このお祭りに穿った見方の人も大勢おられるでしょうが、結構感動しますよ。
ほんと、当時の晩餐会ってこんな感じで、百済とか高句麗とか新羅とか唐とかからの客人を饗してんやろな。
歴史の詳細はこれからどんどん暴かれていくと思うけど、どんどん自由闊達な議論や研究が進む中で、前向きな歴史観が育まれることを願います。
紹介した著書は読みやすいし、参考にされている諸説も個人的には納得、共感出来る部分が多く、特に若い世代にお薦めでした。
やはり山形明郷説を積極的に取り入れた辺りで読み易いってのはこの著書の価値でしょう。
「邪馬台国は日本に無かった」
それから、明治天皇のすり替え説ね。
それと伊藤博文の暗殺事件。
この辺りは著者が韓国の方なので、かなり文章に迫ってくるものがありました。
明治天皇のすり替え説は太田龍氏の著書等、陰謀論的な展開と相まって、トンデモ話的ですが、ホントの所はどうなんでしょうね。
太田さんは晩年、爬虫類人間とか言い出さなかったらねぇ。
まあ、でも、読み物として、オモロイです。
それにしてもこういった表紙の本が面出しで書店に並ぶって、良い時代になったんですね。
戦前やったら考えられないですね。
参考文献の紹介
百済から渡来した応神天皇―騎馬民族王朝の成立/石渡 信一郎

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日本人の正体―大王たちのまほろば/林 順治

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卑弥呼の正体―虚構の楼閣に立つ「邪馬台」国/山形 明郷

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長州の天皇征伐/太田 龍

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20世紀のファウスト上巻 黒い貴族がつくる欺瞞の歴史/鬼塚 英昭

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20世紀のファウスト 下巻 美しい戦争に飢えた世界権力/鬼塚 英昭

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個人的に読んでて感じてきたのは、確かに朝廷のルーツは百済でしょう。
天皇
↓
百済
↓
新羅
↓
高句麗
↓
古朝鮮
↓
殷
↓
?
それをどんどん遡って追求していくと、シルクロードを地中海辺りまで辿って行きますね。
実は、万世一系って、天孫降臨という神話に惑わされずに現実的に鑑みれば、結構、成り立ってるのかも知れないなと、思いました。
路地裏の野良猫も万世一系かもよ。