個人的小沢氏観の変遷 | 空堀ホイホイ

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このブログで以前から俺が小沢ファンを表明してきたが、何も最初から小沢氏を支持してきたわけでは全く無い。

寧ろ、マスコミによって知らず知らずのうちに刷り込まれてきた小沢=悪、という洗脳は最近まで俺の中にも沁み込んでいた。

思い返せば小沢一郎という政治家を知ったのは、、以前このブログでも記事にしたが小学校の頃だった。

俺は、確かにその時「あーこの人が総理大臣になればいいのに」と漠然と思った。

当時は子供だから直感でしか判断していなかったと思うが、先の代表選の小沢氏の演説を聞けば、恐らく当時から小沢氏の政策や信条はぶれていないと察する。

それから時を経て平成に入り、政局は乱世を迎えていた。

当時10代後半の俺は全く政治には関心は無く、当時の細川政権を陰で操るように写される小沢氏に対してはかなりネガティブな印象を持ち始めていた。

それ以降、小沢氏のイメージは俺に限らず、日本全国津々浦々、ダークで謎に包まれたパブリックイメージが今日に至っているわけである。

更に時を経て、小泉政権によって俺もようやく「どうも政治がおかしいな」と気付き始めた頃、当時福田政権の自民党と民由合併を経て小沢氏率いる形の民主党の合併問題がマスコミを賑わせていた。

俺はこの時の記者に対して切れまくっている小沢氏の姿にテレビの前で釘付けになった。

それまで謎に包まれていた男の本性なのかは判らんが、兎に角この男を知りたいと思った。

小沢氏は人相が悪いかも知れないが、何故かこの人を見るとドキッとさせられるような、底知れぬオーラのようなものを纏った迫力を感じるのである。

それから政権交代が実現した。

俺は依然として小沢氏に対してはネガティブなイメージを抱きながらも、自民党が敗れたという事でこの事態をお祭り騒ぎとして捉えていたが、決して民主党は支持していなかった。

因みにその衆院選での比例区には国民新党に清き一票を投じたことは今でも誇りに思う。

丁度その頃、ようやく俺にもネット環境が整い(高槻ガレージの皆さん感謝!)飛躍的に政治関係の情報が受け取れるようになった。

また、この政権交代をきっかけに少しずつ、それまでは全く興味の無かった政治関連の書籍も自ら進んで読み漁るようになる。


小沢氏へ印象が変わるきっかけになった本は幾つかあった。

小沢一郎 嫌われる伝説/渡辺 乾介

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この著書は大きかった。

小沢氏へのイメージが変わり始めたと同時に、小沢を知る為には彼が何故自民党を飛び出してまで政治改革を掲げた新党を作らねばならなかったのかをちゃんと認識しなければと痛感した。

また、小沢氏を通して当時の政治的な混乱から、世界情勢、また、敗戦後の日本とアメリカの関係。それは現在の普天間問題にも直結し、切実にリアルな感情がようやく俺の中に芽生え始めた。

これは何よりの収穫であった。

平成政治20年史 (幻冬舎新書)/平野 貞夫

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こちらの著書は、小沢氏の懐刀と呼ばれた平野氏が表題の如く平成の20年の政治の歩みを詳細に書き綴ったものである。

学校で習う社会の授業なんかよりこの本を一冊読んだ方が全然ためになると思った。

俺は平成元年の頃は、高校受験があり、丁度昭和天皇の崩御があった。

世界はソ連が崩壊し、ベルリンの壁が砕かれ、アメリカは湾岸戦争に突入した。

方や日本はバブルによって平和ボケに拍車がかかり、バブル崩壊によって現在に至る慢性的な不況に陥ったままである。

さらに1995年には阪神淡路大震災、オウム事件と立て続けに国家を震撼させる出来事が立て続けに起こった。

小沢一郎を追うことでそれらの点と線が結ばれていくような気がした。


そして、先の民主党代表選での今まで例がなかった小沢氏の所謂「空中戦」によってようやく広く国民に対して、小沢一郎のベールが剥がされ始めた。

これは実に尊い。

小沢、選挙に負けて怯むこと無し。

それでもまだまだ小沢氏のイメージを悪く持つ人は多いのだが、まずは最近の報道のあり方や内容に少しでも疑問に思ったり、不快に思うところがあれば、それはあなただけではないのだと俺は強く訴えたい。

俺はマスコミに対する不信感からようやく嘘で塗り固められたこの世界に気が付けたのだ。

マスコミの印象操作だけで小沢氏を悪く捉えているなら、マイケルジャクソンやダイアナ妃が亡くなった時みたいに後でアホを見るぞ。

これは警告だ。

自分なりに色々調べてそれでも小沢は悪だと決め付けるなら、それはそれで尊重しよう。

しかし、相変わらずテレビやマスコミの情報をぽかんと口を開けたまま鵜呑みにしている姿は、正に亡国の極みの姿だ。

そんな奴が小沢氏の事をボロカスに言うのなら俺はそいつと喧嘩しなければならない。

これは大袈裟か。

いずれにしてもいま一度小沢氏のダーティーなイメージは何処から来たのか個人で検証してみて欲しい。

俺だってついこの間まではそうだったのだ。

今でも全ては判らない。

しかし、自分なりに色々調べてそれでもやっぱり小沢は本物の政治家だと今は思えるから、俺はこれからも支持をして行く。

これからの菅政権がどうなるかはここでは具体的に述べられないが、代表選での議員票が互角だったことを考えれば、、、、、

そういうこともあり得るだろう。

代表選後も小沢氏は血色が良い様だ。


これからもこの国の政局を見逃すな。

歴史の目撃者となれ。

そして、平成維新に、君も参加してみないか。