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平成政治20年史 (幻冬舎新書)/平野 貞夫

¥882
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眠い目を擦りながら頑張って読みました。

大変勉強になりました。

学校で教えている歴史ってなんなんやろう。

常に時の権力者の都合で事実が書き換えられてきたんだろうけど。

この本はたかだかここ20数年の日本の政治の歴史ですよ。

テストの答案に正確な年代や名称を書き込むことに何の意味がある?

恐らく歴史のテストで満点取っててもこの平成の政治史をまともに分析出来るとは限らない。

みんななんとなく世相が暗いけどまーいいかー、てな感じで過ごしてるのかもしれないがこの平成の20数年は我々庶民の暮らしがめまぐるしく変化し、少子高齢化、年金問題、介護保険、雇用問題、等々。

普通に暮らしていけるための衣食住が脅かされ、汗水垂らして働く労働の尊さも奪われ、あてのない年金や税金を払わされ、それでもまだなんとなく「まーしゃーないなー」等と危機感を持たず選挙権を放棄しているのが大半なんじゃないだろうか。

いいですか、我々庶民の利益は搾取されているんですよ。

誰に?

アメリカにですよ!

なんで?

それは日本が戦争に負けたからですよ。

喧嘩に負けてタダで済むわけないでしょ。

自民党ってのはアメリカの舎弟みたいなもんだったんですよ。



この『平成政治20年史』は昭和天皇の崩御から始まる。

政界がリクルート事件を経て、世界は冷戦時代を終える。

それに呼応するように日本の政治の流れも激動していく。

小沢一郎は自民党を離れ政治改革を訴え新党を立ち上げる。

彼の動きを警戒した財界人は「三宝会」なる組織を立ち上げ小沢氏へのネガティブなイメージを作り出すべくマスコミ等へ呼びかける。

これは今日にも至る。




単純に考えて日本はアジアの周辺諸国やロシアと協力した方が良いと思いませんか。

日本人の歴史を辿ると間違いなく大陸や南方から日本列島にたどり着き、混ざりまくってるはずでしょう。

皇室も然り。

こういう事実は外国の方の方が関心を持っていて日本人より知識があったりします。

何故なら日本の学校は本当の事を教えないから。

何故か?

それは皇室は世界最高の外交手段であるから。

その活動を封じ込めているのが対米隷属の宮内省である。

恐らく今上天皇は近々訪韓されたいのではないだろうか。

その伏線として小沢氏は去年の訪韓の際、日本の皇室を辿ると朝鮮半島に由来すると公演で演説している。



この演説を売国行為だと罵る意見もあるが、概ね正しい歴史認識である。



もうそろそろアメリカは内紛に向かうのではないだろうか。

そんなアメリカと日本は心中するわけにはいかない。

最近の中国に対するネガキャンによりなんとなく中国を嫌煙するむきがあるかもしれないが、これはマスコミを使ったアメリカの陰謀である。

小沢氏が尊いのはそんなアメリカに媚びずに日本の独立と世界の中で日本のステイタスを上げようとする姿勢に、命をはっているからである。

対米隷属に沿わない政治家は消されてきた。

小沢氏は間近で田中角栄のロッキード事件に学んだ。

アメリカの怖さをよく理解しているはずである。

それでも媚びない。

マスコミにも媚びない。

だから誤解され、嫌われる。

それでも自ら進んで悪役を買って出る。

小沢氏自身、総理大臣よりその参謀として動きまわる方が性に合っていると自覚する。

その為には小沢氏を本気にさせる政治家が育ってこなければならない。



明治維新や戦国時代も面白いが、現在目の前で繰り広げられている日本の政治が一番面白く、目が離せない。

将来、歴史の教科書が誰かの都合で書き換えられる前に、この平成の時代をしっかりと観察し、真実を見極める知性を身につけよう。