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やはり紹介せねばなるまい。去年の我が心の名盤
、イースタンユース
「歩幅と太陽」
真夏の太陽がギラギラした季節。
俺は発売日の前日の納品の日の夕刻にこの作品を手に入れた。
CDの発売日が待ち遠しいなんて久しく無かった。
この作品は一度発売日が一週間程遅れるという事態も有り益々俺の心を焦らした。
俺は夏の日の夕刻、このアルバムを手にいれると、帰路の途中、酒屋で缶ビールを買った。
家に着くと水滴のついた缶ビールをあけゴクリと一口飲んだ。
それから無造作にCDの包装を剥がしCDをコンポにセットした。
歌詞カードにパラパラっと目をやる間もなく轟音がスピーカーから轟く。
至福の瞬間であった。
俺は十月の心斎橋クアトロのチケットは購入済みであった。
ところがである。
イベント会社から連絡が入り今回のツアーはキャンセルになったというのだ。
理由は吉野氏が倒れられたと。
なんでも心臓を患ったらしい。
命に別状は無かったもののリハビリも兼ねて暫くの間活動休止となった。
俺はいちファンとしてイースタンユースのライブはもう見れないんじゃないかと本気で危惧した。
何せ吉野氏の歌い方は尋常じゃないテンションで声を張り上げる。
今回の一連の出来事で如何にイースタンユースの音楽が尊く、また俺自身も彼らの音楽を心の拠り所にしていたかがわかった。
様々な思いを抱きながら聞き込んだ今回の作品。
去年の夏と来月、早春の頃とではまた違った趣が醸し出されるのだろう。