小沢一郎にブルースを | 空堀ホイホイ

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わが友・小沢一郎/平野 貞夫

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タイトルからして小沢びいきな本ですが読んでみる価値のある本でした。

立ち読みですが。

今の小沢氏のパブリックイメージはメディアが拵えたもののようです。

小沢氏の実像は非常に不器用で実は裏表の無く頑固ではあるが情にもろい昔気質な東北人のようだ。

剛腕とか野中氏に悪魔だとか揶揄されたイメージが強いが、幾つかの本などで当時の経緯を読み解くと、小沢氏の誤解を受けやすいキャラや、如何に既得権益にしがみつく連中から警戒されているかが分かってくる。

「駐留米軍は第七艦隊(佐世保)だけでいい」

「記者クラブ廃止」

こんな事言ったらそら対米隷属の官僚やマスコミからは要注意人物としてマークされます。

小沢氏が敬愛する人物は西郷隆盛だそうだ。

西郷さんは自ら全権大使になりアジアとの交流を深めようと明治維新に駆け活躍された。

小沢氏の中国との積み重ねてきた外交にはそんな思想が伺える。


僕が小学生の頃、なんかのテレビ番組で当時の自民党の政治家を集めてクイズ番組みたいなのをやっているのを見たことがある。

その時に小沢氏を紹介するVTRのバックでサントリーのCMの曲が使われていたのを朧気に覚えている。

それが彼のキャラとハマっていた気がする。



マスコミが作り上げたイメージを少し離れて彼を知る努力をすると、政治の歴史の裏側が垣間見える。