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リアルタイムでサザンの「勝手にシンドバッド」を聞いた人はコミックバンドと思ったと言う話はよく聞かれます。
また何を歌っているのかサッパリ分からないと批判や毛嫌いした人も大勢いたようです。
今でこそ最初から孤高であったと分かりますが、どうしても日本人は奇抜な新しいものに対して身構える傾向があるようです。
サザンの1STはハッピーエンドが作った日本語ロックのその先を更に新しく開拓した。
風街ろまん/はっぴいえんど

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8ビートに日本詩を乗せるには意味を優先させるか響きを優先させるかの鬩ぎ合いである。
もちろん完成されたものとしては意味も通って響きも美しいものが求められる。
この作業は非常にストイックである。
そもそも日本語は俳句や短歌のように、五・七・五のように奇数の語呂に相性が良い。
3拍子にも日本語は乗りやすい。
ロックは8ビートが基本である。そして英語のアクセントは日本語に比べて起伏が豊かである。
だから外人を真似て喋ると大袈裟になり日本語独特の情緒や侘び寂を失いがちになり易い。
サザンは歌のテーマを下世話なモノにする事によってサザンロックを超えてラテンにまで届いてしまった。
ハッピーエンドは8ビートに対して意味と響きを両立させた歌詞のテーマは純文学的であった。
しかしサザンは思っきり下ネタに走ることによって本能的に下半身でリズムをとり、それは即ち黒人音楽がそもそも大衆音楽であった事と合致し、日本詩のビート感に新たな躍動を与えたのだ。
大衆音楽の定義は「ダンスミュージック」である。
即ちロックンロールとはダンスミュージックの追求である。
サザンの出現によって日本人は新たな「祭り文化」を手に入れた。
これを後の世代が自由奔放に解釈し、日本にブラックミュージックを普遍化させた。
OH!ベスト/岡村靖幸

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アメリカンポップスの原点をプレスリーにするのは強引だろうか。
プレスリーが黒人音楽への敬意を忘れなかったように、われわれ日本人も潜在的に黒人音楽に惹かれてるのかもしれない。
それは血沸き肉踊る祭り文化は悲しみや絶望から救いを求める姿でもあり、万国共通の普遍性があるように思えるからだ。
洋楽に接近すればするほど日本人である自分を意識させられる。
最近、J・POPを聞いて育ってきて肯定的な気分になる。