朝四時。
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夏至近くのこの時で、まだ外は暗い。
コォーンという鉦(かね)の音で目覚める。
もしくは、その1分30秒ほど前に仕掛けた腕時計のアラーム音。
……いつもアラームをセットするケータイは、預けて置かなくてはならない。
なので、ピピピピっというか弱い音しかならない腕時計のアラームのみ。
……それでも起きたりする。
深夜、じゃなかった早朝四時の七人部屋。
外はまだ暗いので、電気を点けなければ何も見えない。
まだ寝てる人もいる。
……しかし、無言で点ける。
生徒同士では口をきいてはならない。
……大体、俺が点けてた。
……やはり他の人が朝四時に寝てるのに、電気を点けるのに抵抗がある人の方が多いのだろう。
……しかし、誰かが点けなくては。
寝てる人も、起こして欲しいはずだ。
そういう時、まぁ他に人がいなければ俺がやる。
……生徒同士では口を聞いてはならない。
……確かオメルタって言ったと思う。
西洋の教会で修道士とかが話ではいけないやつ。
……と思ってたら、「シチリアのマフィアが絶対に秘密を漏らさないこと」だった!アイヤー!
なんでそう記憶が混ざったのかは分からない。
4時半から瞑想。
これは、皆の瞑想ルームに行ってもいいし、自室で瞑想しててもいい。
……やはり、全体の瞑想ルームの方が緊張感がある。集中した瞑想ができる。
……が、やはり神経も使うので、疲れる。
自室の方が楽は楽だ。
自室といってもドミトリー(相部屋)のベッドしかないから、そこで瞑想をしてる人もいれば、寝ちゃってる人もいる。トイレも自由。
……始めて数日、皆も眠ってるからいいやと俺も寝てたら、瞑想合宿を仕切ってるマネージャーに、枕をトントンとされて起こされた。
恥ずかしいなと思って、以来二度と瞑想時間に眠ることはなかった。
4時半から6時半まで瞑想。
瞑想ルームにいると、ラストの方でゴエンカ師のパーリ語(ブッダが話したとされる言語)によるお経(?)が始まる。
録音されたもので、生徒の咳払いや背景の音も入ってる。
最後に「サバドゥ サッベ マンガラン(全ての生きとし生けるものが幸せでありますように、とかそんな感じ)と三回唱える。
すると「サドゥ サドゥ サドゥ」と三回繰り返して言って終わる。
これは「その通りです。ようおっしゃいました。ありがとうございます」とかそんな意味だと。
途中から言わなくなった。
6時半に朝の瞑想が終わると、ようやく朝食。
ブッダの教えが元になっている施設なので、肉、魚は出ない。
そんなに凝った料理も出るはずがない。
求道者らしく、粗食のみ。
玄米に、味噌汁、おひたし一品、あとは飲み物、とか。
コーヒーは刺激物というが、意外なことにインスタントながらコーヒーはあった。
あとは紅茶、レモン、砂糖、ミルク等はアレンジ可能。
牛乳と豆乳もあった!
……タンパク質を、現役時代は1日100g摂ることをおおよその日課にしてた。
今はそれほどは必要ではないが、今の身体を維持したり、先日から頑張ってるマッスルアップのためにも、60g以上は確保したいところだ。
……普段、脂肪量の関係から、低脂肪乳を飲んでいる。
……まぁ牛乳なのはやむなし、と思ってたが、せっかくならと豆乳オンリーにしてみた。
プチベジタリアン。
ベジタリアンは体臭がなくなるというけれど、どうなのか?
……まぁ、こんな機会はなかなかない、もしや一生ないかもしれないので、せっかくならと牛乳もやめて、豆乳のみにした。
プチベジタリアンも体験できた。
6:30からの朝食が終わり、自分の使った皿を自分で洗い、布巾で拭いて元の場所に戻す。
大抵一眠りした後、8:00から再び瞑想。
グループ瞑想といい、瞑想ルームに基本全員集まって、一生に瞑想をする。
この時は先生も来るし、トイレ等で席を立つのも基本禁止。
ひたすら瞑想ルームに閉じこもり、1時間瞑想。
9時に終わる。
とりあえず今日はここまで。
少し先を知りたい方は、
http://www.mag2.com/m/0001670055.html
まで。
特殊な体験は、続きます……。
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