どうも 潜入員佐々木です。

 

 

 

6.12

 

 

 

6.12

 

 

今から24年前の6月12日のことだ。

社会人としてはじめてボーナスをもらい、何に使うか心が踊っていたのを覚えている。

当時の額として「5万円」。現在レート換算でも同額。

同期で悪友のケンちゃんは「55万円」。成績が優秀であった。

 

あぶく銭を握り締め、俺たちは【花の都】へ向かった。北へ北へと。

 

路面電車を乗り継ぎ約8時間が経ち、その日は駅のホームで野宿をした。

飯も食わずに。

 

翌朝、始発で再び花の都へ向け出発した。

約16時間が経ち、終電のため、改札口で2泊目の野宿をした。

 

目が覚めた。

俺たちは山手線をただただ周回していただけであったことにやっと気がついた。

 

新宿駅から乗り換え、約5時間が経ち、目的地へついた。

 

あたりは真っ暗。

 

駅を出ると山へと続く一本道しかない。

店も家もない。

 

俺たちは目的地を誤ったのだった。

 

だが、情けない気持ちと裏腹に、興奮が抑えられなかった。

 

一本道の路肩に一人の女性がいたからだ。

 

俺たちは悩むこと無く、走り寄った。

飢えたハイエナのごとく。

 

40代後半の女性だろうか。

だが、スタイルは良い。申し分ない。

回りには人もおろか、車通りもなく、家も無ければ、電柱さえない。

無法地帯同然の環境であった。

 

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土下座し、頼み込んだ。

 

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ダメだったので駅へもどった。

 

 

 

翌朝、新宿へ戻り、とりあえずご飯を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

これが【ワンピース】であったのだろう。

 

 

 

次回【ガチで魔物に遭遇!!】