どうも

進行役の佐々木です。

 

 

 

 

少し昔の話をしましょう。

 

 

 

 

 

 

いまから25年前の3月です。

 

正確には3月15日です。

 

時刻は2時32分でした。

 

午後の2時32分。

 

当時はスマホなんてありませんでした。

 

スマートフォーンですかね。

 

どちらでもいいんですが。

 

午後の2時32分を過ぎて35分になったのかな。

 

32分から3分が経ったとも言います。

 

午後2時35分、今でも忘れません。

 

これからも永遠に忘れることは無い。

 

ビルとビルの隙間に吹く隙間風。

 

アスファルトの上で舞う木の葉。

 

緋色に染まる空。

 

何気なく、何気なく歩を進める私。

 

私はいま、ここにいる。

 

ふと、時計を見ると午後2時36分。

 

あの時から4分が過ぎている。

 

そう、午後2時32分。

 

短針と長針が時計にはある。

 

当たり前だ。

 

私は再び歩みはじめた。

 

雨が降った。

 

酸性雨ではないが。

 

雨は私に降り注ぐ。

 

もう傘をさしている。

 

風も吹いている。

 

服が無く冷たい風が身に染みる。

 

その後風向きが変わった。

 

左半身がやけに痛かった。

 

右下半身が焼けるように熱い。

 

足取りが重くなった。

 

足枷がついていたからだ。

 

そう、足枷は春風のようであった。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

fin.