スズキメソードでは

小林一茶の俳句カルタを活用し

情操教育を勧めていますが

お教室によっては

俳句には

あまり時間をかける事が出来なかったり

暗記させる事を主にするのが

精一杯のお教室もあるようです。


秋田教室でも

ご指導してくださっている

佐々木 勲 先生は

ご遠方からいらしてのもあり

中々俳句に時間を割く事が

出来ないのが残念だ、、と

仰っていらっしゃいます。


鈴木鎮一先生が一茶の俳句を

何故

子ども達にバイオリン🎻と

共に伝えたかったのか。

考えますと一茶が長野県出身なのも

あるかとは思いますが

小林一茶の俳句には

確かに音に繋がる物があるとわかります。


一つの音が集まり音楽になります。

一人の人が集まり和になります。


日本の和。

和はヤマト。とも読みます。



一茶の俳句は和(ヤマト)の和(わ)が

音があるのです。


優れた俳人は多数

いらっしゃる中、一茶の俳句には

一つの音。

一人の人。を

感じる物から

複数の音、複数の人を感じ

さらには

どの俳句も大自然や大宇宙に繋がる句や

身近で無意識な自然から

個から和。

和から個。

意識しているような

句まで身近であるの見過ごしてしまいそうな

風景を訓みながら

人の小さな感情を表している

特徴があるように感じます。


バイオリンに限らず

音楽には

非常に似通った性質と言いますか

核をもった一茶の俳句を子ども達と一緒に

感じ、細やかな、色ある演奏を

伝えたかったのではないかと

私は思います。


日本には素晴らしい、外国語では

表すのが困難な表現、擬音が沢山あります。


横浜商家荷物之内 五雲亭貞秀画 万延元年 

横浜開港資料館蔵


西洋音楽が日本に始めて紹介されたのは

16世紀。広まるようになったのは

明治維新後ですからまだ

他国に比べて歴史は浅いと言えますが

一茶の俳句には

不思議と

音楽を表す時にイメージ出来る言葉

擬音俳句が多いのです。






(2017年公開予定でした俳人・小林一茶の知られざる破天荒な生きざまを描いた藤沢周平の小説「一茶」を、リリー・フランキーさん主演で映画化されています。秋田県出身の佐々木希さんも出演しています。配給映画館は少なかったのと、途中製作が打ち切りとなりましたが、関係者試写会では、一茶に更に愛着わく映画でした。世に出る機会があれば是非ご覧ください。)



あくまでも、一父兄の

小手先の解釈でしかありませんが

鈴木鎮一先生が、残してくださいました

「音にいのち在り」という思いに

近づける様な、弾く際、聞く際に

心の音に命を吹き込み、感じ

音を知り

音楽を知り、深め、お稽古のお手伝い

更には人生に味わいを添えるツールとして

一茶の俳句を最大限に活用出来たらと願って

このコーナーは書いて参りたいと思います。


長くなりましたが

今回は俳句コーナーを担当する

にあたりのご挨拶という事で、、、。


個人的な解釈が多々あると思いますが

そんな考えもあるのか。と

読んで頂けましたら幸いです。


鈴木鎮一先生の思いに添えるようなコーナー
大人でいれますようにと居ります。