どもども。雨が苦手なササロックです。

 

カラッと暑いのがサイコーなのですけれどもさ、

梅雨時分は降らずに暑くて、梅雨が明けた瞬間から雨続きって、

何なのかしらんね。

 

ということで、8月15日には、傘を持って出て傘を持って帰ることが

できたという奇跡の一日なのですが、会場で傘間違えて持ってきてしまった

可能性ありなのです。

 

さて、犯行現場はシアターグリーン。

30分ずつの短編3本の学生芸術祭。

 

ええとね、襟まきとかげがみずぞこでしょう・・・?

 

劇団エリマキトカゲと、劇団みずぞこと、劇団SHOWでした。

うん。劇団名のセンスって、たまに底知れないものを感じるのよさ。

 

いろんな意味で学生さんらしかってんけど、芝居としては、3つ目のSHOWのが

頭一つ抜けてた感はあるね。

 

そして最近あれかね、おちを必要としない部分部分切り出しただけの構成って、

流行ってんのかしらん。

 

正直ササロック的には、家族とか兄弟とか恋愛とかダメ人間の暇な葛藤とかは、

生理的に受け付けないので、嫌いなのです。家族がテーマとか言われると

死にたくなるよのね。

 

けどまあ、そこはそれ、台本というか脚本はともあれ、演出と役者と舞台構成が

良かったというか、共感はできなくてものめりこめなくても、楽しくはあった。

 

何言うか、見せ所をただ見せる的な、肩ひじ張らないなめらかな雰囲気が

心地よい感じがするのよね。

 

結局二つの物語軸がどこかで重なるのかと思ったら、別に最後まで重ならなかったというか、

最後でしか重ならなかったというか、そこで重なることにどういう意味があるのかは、

老化した頭では理解できなかったのですが、それでもまあいいか、的な、、、

 

レンタル彼女やってる女の子の雰囲気が秀逸というか、それで二つの場面が

くっきり分かれているのが、ね、おさまりがいいというか、違う種類の湯に挟まれている

先頭の中での安心感、みたいな?

 

明るい静謐画の中で揺らめく影がそれほど陰惨な感じがしない、といった雰囲気?

 

見せるものとしての完成度は、ぶっちぎりで高かったようです。

 

 

劇団エリマキトカゲはね、学生らしいというか、テーマがストレートで表現もストレートで、

嫌いじゃないんだけど、だったらもっと横幅を膨らませて折りたたんだらよかった、というか、

テーマをストレートにぶっこんできた割に何が言いたいのかわかりにくいというかぶれたというか、

 

客観的な社会的テーマよりも主観的な心情を描きたいなら、ラストの締め方は妥協した感が

ちょっと色濃く見えてしまうのがね。どっちつかずな感が、若者らしいと言えばそうなのですが。

 

みずぞこのは、テーマ的にはササロックの一番の好みなのです

こーゆーのやらすと海賊ハイジャック(なんか劇団名が変わったはずなのですが)の独壇場

な感があるタイプのですが、それだけに着想負けした感が残念。

 

出だしは好調だったんだけどもね、メタ的なのは、もっていき方の構成とテンポやリズムで

説得力を持たせるのが生命線というか、ずれると観客置いてけぼりになるからねえ。

 

あと、一か所でも上手いところとか凄いところか、何かうならせるところがないと、

後味に雑味がすごく残るところが、なんというか、扱いにくいだろうなというジャンル。

 

逆にこれできっちりうならせられたら、インパクトはかなりあるんですがね。うん。

 

この3つを並べると、やっぱり劇団SHOWの一人勝ちかな、という感はあり。