腫瘍マーカー PSA高値、どうする? 泌尿器科で何するの?
みなさん、こんにちは。
今日は、前立線がん 腫瘍マーカー、PSAが高い時どうする、といったお話です。
PSAは、前立腺特異抗原で、前立腺がんの腫瘍マーカーです。
健診等で、”PSAが異常高値です。泌尿器科を受診してください。”といわれることがあります。
泌尿器科、受診したら何するんだろう? と不安になる方も多いと思います。
今日は、泌尿器科受診後の精査についてお話させていただきます。
これまでも、お話しているように、PSAは前立腺の正常細胞内にある、タンパク質です。前立腺組織が壊れると、血液中に漏れ出して採血で異常高値となることがあります。
まず、PSA高値=前立腺癌ではありません!!!!
炎症、前立腺肥大症、一過性刺激などでも上昇るすることがあります。
PSA高値だからといって、落ち込むことはありません。
慎重な精査が、まず、必要です。
泌尿器科を受診した後、何をするでしょうか。
下記のような検査を行うことがあります。
(下記の検査、すべてを必ず行うわけではありません。)
・尿検査
➡これは、炎症がないかなどを評価します。
・直腸診
➡直腸側に接するがんでは、直腸診である程度わかることがあります。
直腸診は抵抗がある方も多いと思います。
必ず行うわけではありませんのでご安心ください。
・超音波検査
➡前立腺内部に、異常がないか、ガンを疑う所見がないか評価します。
・PSA再検査
➡上述しているように、一過性に上昇することもあります。
尿所見などにもよりますが、タイミングをみて再検査を行うことが多いです。
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・総合的にみてPSA高値が継続、ガンを疑う場合は、前立腺MRI検査を行うことが多いです。
前立腺MRIでは、PI-RADSといった専門的画像評価によりガンの疑いがあるか評価します。
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・前立腺針生検
➡最終的に、前立腺ガンを疑う場合は、生検検査を行い、組織で確定診断をつけます。
しかし、PSA高値で必ず生検検査を行うわけではありません。
ガン、特に今後、予後に影響するガンがあるかないか、これが重要です。
生検まで、本当に必要かどうか、慎重な検討が必要です。
佐々木クリニック泌尿器科芝大門では、PSA高値の精査に力を入れております。
ご心配な方は、いつでもお気軽にご相談ください!!
佐々木クリニック泌尿器科 芝大門
医療法人社団 SASAKI CLINIC