【おへそから膿がでます】尿膜管膿瘍(のうよう)・臍炎(さいえん)について!
1. おへそから膿が出る、尿膜管膿瘍もしくは臍炎の可能性があります
・尿膜管は、胎生期(生まれる前に)お母さまとつながっていた管腔組織で、出産後消退していきます。
・遺残することがあり、特に管腔構造が残るとそこに感染する場合があります。
・尿膜管膿瘍は、尿膜管洞といったスペースに細菌がたまり感染を起こしたものです。
・へその皮下組織のみに感染をおこすことがあります。これは臍炎(さいえん)です。皮下脂肪が多い場合に、炎症を起こすことがあります。しばしば、尿膜管膿瘍と併発することもありますし、鑑別が難しい場合も多いです。
2. 尿膜管膿瘍・臍炎の治療
・まずは、抗生剤の投与です。内服治療を行いますが、改善が悪い場合は、点滴加療を行う場合があります。
・尿膜管膿瘍で、うみがたまり抗生剤で改善しない場合は、切開ドレナージが必要な場合があります。
・ドレナージは、軽い場合は、局所麻酔下にて外来で処置が可能ですが、ひどい場合は、麻酔下に入院加療で処置を行う場合があります。
3. おへそのマネージメントの注意点
・洗浄、シャワー浴は必要ですが、あまり勢いがいいシャワーで行わないでください。軽めにゆっくり流すことをお勧めします。
・抗生剤内服でも改善が乏しい場合は早めに受診がべたーです。悪化の場合、入院加療が必要な場合があります。
詳しくは下記、ホームページをご参照ください
ご心配なかた、繰り返す方はぜひ、お気軽にご相談ください。
佐々木クリニック泌尿器科芝大門