皆さん、こんにちは、
夏になり、健診を受けることも多くなってきたかと思います。
今日は、よくある健診異常、”尿潜血陽性、顕微鏡的血尿”についてです。
尿潜血陽性・顕微鏡的血尿とは、見た目には、赤くないけれども尿に血液が混ざっている状態を指します。
どんな問題があるでしょうか?
下記は、その原因の一部です。(血尿ガイドラインより)
いろんな原因があります。
この中でも特に注意なのは、”膀胱がん”などの尿路上皮がんです。
膀胱がんは、通常、無症候性肉眼的血尿といって赤い尿で受診して、見つかることが多いです。
なかなか進行しないと見つからない場合も多いです。
こうした中で、健診での尿潜血陽性は、スクリーニングとなります。
よって、異常がある場合は、尿細胞診検査(尿中に悪いがん細胞があるかないか見る検査、尿をとるだけでわかります)やエコー検査などの追加検査を行うことが多いです!
特に、中高年になってはじめてでてくるような尿潜血陽性は注意が必要です!
尿蛋白なども陽性の場合は、腎疾患の可能性もあります。
いずれにしても、健診、尿検査異常を指摘された場合、まず、一度は精密検査を泌尿器科でご相談ください。