男性更年期、肥満と関係するの?

 

今回も男性更年期のお話です。

 

最近、メタボだな、太ったな?大丈夫でしょうか?

 

 

実は、肥満と男性更年期障害は関連があるといわれています。

 

肥満では、脂肪組織が増大し、炎症性サイトカイン(TNFα、IL1β)の生成が増加し、肝臓での前述したんぱく質“SHBG”の産生が低下し、結果として総テストステロンが低下します。(Grossmann M. Clin Endcrinol 89:11-21,2018)

 

少し肥満気味の皆さん、安心してください。こんなデータがあります。

体重を5%減らすと、総テストステロンは有意に増加し、15%減らすと遊離テストステロンも増加します。(Camacho EM, et al. Eur J Endocrinol. 20;168:445-55, 2013)

 

テストステロンの低下は、肥満や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病とも関連があるといわれています。

 

 

テストステロン、男性ホルモンの低下を放置していると、体や心の症状だけでなく様々な病気を起こすリスクが高まる可能性があります。

 

どうするか?メタボで運動や食事制限ができる方。がんばってすこしずつトライしましょう。

 

 

一つ注意は、男性更年期障害で、その運動する元気もない方です。

 

 

 

 

 

男性更年期障害、つまりテストステロンが低い状態であれば、補充などにより改善し、運動ができるようになることもあります。まずは、泌尿器科やメンズヘルス外来などの専門の先生に相談しましょう。

 

 

男性更年期障害かどうか!ここが重要です。

 

 

更年期障害は、うつ病などどの鑑別また、一部重なる部分もあります。うつ病では、無理は厳禁です。精神科、心療内科などの専門家との相談が重要です。その点も十分ご注意ください。

 

いずれにしても、肥満、メタボは、様々な病気のもとになります。普段から生活習慣、食事などは注意しましょう。

 

 

 

メタボは、もちろんかかりつけ医や内科の先生ともよく相談しましょう!