この夏、インドネシアにあるGreenSchoolのサマースクールへ行ってきました。










校舎・机・椅子・遊具その他全ての素材は、竹あるいは環境負荷の少ない材質で作られています。
米・野菜・フルーツ・飲み水、更には電力に至るまで、太陽光や水力による発電です。
再生エネルギーによる自給自足で学校全体がエコの極み。
地産地消・多様性・持続可能性・起業家育成、、、それらを身をもって学び、体感出来る場所でした。





この学校では、従来のIQではなく『問題』に対して正しい質問の出来る知的能力を『新しいIQ』として定義しています。

日本は答えを学びそれを暗記し、テストでチェックする学習法。
一方、ここでは学び、実践し、その体験を通して成功したら成功体験が残り、逆に失敗してもその失敗について何故かと考え、再びチャレンジする道が存在します。



具体的な学校生活へ話を戻すと、学校の中に牛がいたりニワトリがいたりと私にとっても衝撃的でした。




スクールの敷地内を流れるアユン川を利用して、竹で船を作って実際に川下りも。
敷地内には大きなバンブー橋まで架かっていました。



田んぼの泥プールでは、その中で相撲をとります。子どもたちは大はしゃぎ。
その話を聞いたとき、泥イコール汚い、お腹痛くなっていない?と親としては心配になりましたが、子どもたちの脳内では、泥イコール楽しい!という素直な反応でした。


他にもココナッツを使って料理を作ったりと毎日刺激的で、娘たちはここに通いたいと言い出すありさま。



トイレはお客さま用もありましたが、娘たちが使用したのは地球に優しいコンポストトイレ🚽、、、つまりはボットントイレ
一般的な水洗トイレでは1回につき4ℓほどの水が必要とされるそうです。1日に6回なら24ℓもの水がただ糞尿を流すためだけに費やされる訳です。

スクールのトイレは、尿や便を微生物の力で自然に分解し、分解した排泄物は堆肥として畑に撒き、その畑でとれた野菜を学校のランチで食べるので、子どもたちはこの循環システムを日常生活で自然に学ぶそうです。
私も実際に体験させて頂きました。

このような、ある意味原始的な時代を思わせる教育も、むしろこれからの時代には選択肢の一つとしてあってもいいのでは?!と思います。



さて、我が家にとっての問題は食事。
娘たちは食が細いのです。
しかし、その心配をよそに、学校の農園で採れた野菜を使ったお寿司まで出て来て大喜び!
グリーンキャンプのごはんは最高🙌と食も進みます。

子どもたちには、この全ての経験を通し、世の中には当たり前のものなんて何ひとつないということを学んで欲しかったのです。

電気や食の有り難さ。
道路だってそう。
それを思うと日本のインフラは最高!!
道路が陥没してもあっと言う間に復旧される。
幾年か前の博多駅前道路陥没事故の事案もそうでした。
歩行者のために横断歩道があること、その白線が薄くなったらいつしか直されていること。。。

でも、日本の当たり前は世界の当たり前ではないのですね。

GreenSchoolは私の想像を遥かに超えた世界最先端のエコスクール!
ここを卒業された皆さんは素晴らしいリーダーになって世界を引っ張って行かれるものと確信しました。

地元のお子さんには奨学金制度もあります。
富裕層のみの特権ではありません。

普通の一般家庭ですが私の友人のお子さんもこの制度を使って入学しました。
インドネシア🇮🇩には色々な教育プランがあり、この秋からフランスの大学へ。大学からの支援もあるようです。
妹さんは高校生。
ただ、虫が苦手で、GreenSchoolには入学せず、国の制度を活用し、将来は海外の大学へ。
帰国したら、(うろ覚えで申し訳ないですが)5年〜10年間ほど?国のために働けば授業料は全て免除されるとのこと。

友人がインドネシアの素晴らしいプログラムだと誇らしげに語っている姿に、私たちもこんな施策をもっともっと立案していかなければいけないと意を新たにしました。

子どもたちには沢山の経験をしっかりしてもらい、世界で学びたい子どもたちもそのために思い切り学べる環境作りが、これからはもっと必要になってくるものと思われます。

今回の子どもたちとの旅は、私にとっても貴重な学びの機会となりました。

学びは一生もの。
学校での座学のみが勉強ではないと再認識いたしました。

そして私自身も、この経験をしっかりと仕事に活かしていきます!