昨日妊娠発表をされていたその方の職業のことで、子どもが可哀想などのコメントがあると書かれていました。
私は思います。「誰のメジャー(測り)なのか?」
幸せか不幸か、そんなことは他人が評価するものではありません。自分が、その子が、その家庭がどう思っているのかが重要です。

私も里子のRちゃんを迎えるにあたり、実子がかわいそうだと一人や二人ではありません。行政の方も心配され、ご意見を賜りました。しかし、その是非を誰が、如何なるメジャーで測ることが出来るのでしょうか??
もし、私が2人目の子どもを出産したとします(現に、そろそろ2人目は?一人っ子じゃ可哀想よ?そのように当たり前のように周囲から言われます)。親からの愛を一身に受けて育って来た上の子が、弟や妹の存在にやきもちを焼いて赤ちゃん返りをしたら、私の娘は可哀そうということになりますか??

この例と全く同一ではありませんが、ある日突然、我が家に同い年の里子Rちゃんがやって来て、一緒に暮らすことになりました。娘にとって、今まで、父と母の愛情を独り占めして来ました。後援会の方々からいつもプリンセス扱いされ、娘にとっては人生そのものの小さな世界の中で、すべて自分中心に世の中が回って来ました。それが一気に崩れたのは確かでしょう。
娘がこっそり、Rちゃんに意地悪することもあり、主人はそれに対して当初は娘を叱責してしまいました。でもそんなときは決して怒ってはいけない、抱きしめて言い聞かせること。主人にもそう言い、娘にも諭すことの繰り返しの日々です。
我が家はRちゃんが5分10分くらい娘より早く寝ます。その後は娘を抱きしめながら話をするのです。どれだけ私達があなたを愛しているかを伝えます。

里親をしていても愛情が薄れることなんてあるわけがないのに、周りに色々言われ苦悩します。里親をすることが悪のように言われることが、最初は辛く、悲しく、、、
選挙にも負けてしまう。
私が、里親して、仕事サボってるなら納得ですが。。。
もう、理解不能です。
里親活動を通じて周囲から言われる言葉に傷つき、私たち夫婦は疑心暗鬼となり、涙した日もありました。
しかしながら、私たち夫婦が里親をしているのは、選挙対策に有利不利とか、そんな実利的な理由で里親活動など出来るものではありません。次世代のこどもたちのため、貧困の連鎖を止めたい。そして豊かな大阪を作ること、そのために私は政治家をやりたいです。
主人ともじっくり話し合いました。主人が里親の先輩にも相談してくれて、しっかりと今の里親活動をどんどん世間へ訴えるべきだという心強いご助言も頂戴しました。

ちょうど1年前、私の娘はなかなか自由でやんちゃなおてんば娘でした。それも個性だと私自身は思っていましたが、保育園ではなかなかな問題児で、夫婦で呼び出され、退園させられるのかと思いドキドキしながら園長先生と面談をし、その内容は少し厳しく指導させて頂きたいとのことでした。
しかし、里親としてRちゃんを引き取り同居するようになり、娘は我慢ということを覚え、初めて大人ではない、家の中の子ども同士で相手を思いやる気持ちが芽生えて来ました。
園長先生は、毎日の娘の生活を見て、出会うべくして出会った、2人は「destiny 運命」ですよ。お母さん、本当に娘さんは成長しましたね!と仰っていただきました。

私たちは親のエゴで里親をしているのかもしれないと悩んだこともありました。でも、結果的に我が家では、私だけでなく、娘、主人、Rちゃんのみんなで成長し、家が明るくなり、互いに思いやる気持ちも、さらに家族全体の幸福度も上がりました。
娘にとっては、今の経験が、必ず人生でプラスになる。あなたは、誰もが経験することができないことを経験してる、ラッキーガールよと、将来話せたらいいなと、思っています。
今や里親に関わることで、
Rちゃんが、「ママはパパのこと大好きやろ?喧嘩したらあかん」
あれ以降、夫婦喧嘩もなくなりました。

先日のタウンミーティングで里親の話をさせて頂き、住之江のお母ちゃんが、私の話が分かり易くて具体的で良かったと。その言葉が本当に凄く嬉しかったです。助言も有り難いですが、私が政治家として成し遂げたいことに、共感し応援していただけることが、やはり嬉しいです。
小さな座談会もどんどんやったらいいと、言って頂き、これからも及ばずながら私の里親体験を皆さまへお伝えしていければいいと考えています。その節には、どうか皆さまも足を運んでいただけたら嬉しいです。

そして、今、私が里親をできていること、住之江のお母ちゃん、後援会の皆さん(早朝の駅立ち、ポスティングに、大量のビラ折り)、事務所スタッフさん、素晴らしいシッターさん、本当に感謝しています。
だれか、一人でも欠けてしまったら、佐々木りえは存在しません。ありがとうございます。