今年度は、民生保健委員会へ、年度の途中から所属させていただき、住吉市民病院の閉院に伴う諸問題につき、多数質疑の機会に恵まれ、私としても色々学ばせていただきました。


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住吉市民病院の機能を受け継ぎ4月からオープンする大阪府市共同住吉母子医療センターは、断らない、24時間365日の救急体制を備え、ハイリスク出産や高度医療にも対応できる先進的な病院です。ベッド数は125床、分娩件数1200件を誇ります。

6年後には、跡地に、弘済院の誘致が実現すればですが、認知症に特化した病院となります。

大阪市南部保健医療圏の小児・周産期医療については、単なる現状の医療レベルの維持ではなくむしろ充実させると、市長からも力強い発言がありました。

 

私はそのような事実をしっかり皆さんにも知っていただきたいですし、何よりも他会派は、住吉市民病院跡地に病院誘致が決定していないと批判するだけで、誘致する努力すらしようともしないことに強い憤りを感じています。

人の粗を探し、批判することは誰にでも簡単にできます。しかし、本当に市民の皆さんのことを考えるなら、この選択肢しかないと考えています。私たちは、2年3年先という目先の利益だけを考えるのではなく、10年後、20年後の未来をも見据えてしっかりと責任を持たなければならないはずです。

 

今回の住吉市民病院に関わる大きな問題は、重症心身障がい児者等医療型短期入所をご利用されている方に、大変なご不便、ご迷惑をお掛けしたことです。これについては市長も直接、関係する皆さまへお目に掛かりお話もされていました。私も、これからの短期入所について、お母さまから、他都市はこのように充実しているなどの具体的なアドバイスもいただき、今後の宿題にさせていただくことにしました。

なお、住民説明会では、府会議員で立候補された方や候補予定者など、今後の選挙を意識した党派的な発言集会のようにも思え、非常に違和感を覚えました。そのため、住吉市民病院を真に利用されて来たお母さまたちは、この場においては、質問すらするチャンスをいただけませんでした。残念でなりません。

 

ちなみに、私事で恐縮ですが、私の甥っ子は、5年前に生まれた時、心臓の動脈と静脈が入れ替わっている完全大血管転移症と診断され、すぐに大学病院に救急搬送され、手術を行いました。義理の妹となる母親としては3人目の子どもで、出産も慣れたもので、まさか、こんな展開になるとは、だれも夢にも思ってはいなかったですし、もう助からないのではないかと、みんながパニック状態になりました。幸いなことに手術は無事成功し、胸には大きな傷は残りましたが、今ではスポーツもできる状態にまで回復し成長しています。

私の母が、高度医療に本当に感謝をしていると今でもいいます。

 

これまで、住吉市民病院では対応できなかった高度医療に、大阪府市共同住吉母子医療センターにて対応することで、従来は助けられなかったはずの命を助けるからこそ、更にその後の治療環境を整えることも新たに重要となります。

小児周産期医療の集約化自体は、少子化が続く中では当然の流れです。それにもかかわらず、批判ばかりして、市長、局長に何度も謝罪を求めても、何も現場は変わらないです。集約化し、その病院を素晴らしい病院にまで高めることが先決です。そして、住之江区の皆さんには、検診は住之江診療所で受けて頂き、出産は、府市母子医療センターで安心して出産していただく。そのような適材適所の理念にご理解を賜り、周知することが今、1番重要な取り組みだと考えています。

少し長くなってしまいましたが、引き続き頑張っていきます。