1.例えばスピルバーグの映画「宇宙戦争」
これは何か怖いモノに追いかけられ続けて焦るという悪夢そのものの映画化や。
出世作の「激突」のグレードアップ版と言ってもいいかも知れん。
山の向こうから現れるトライポッド(三本脚の巨大な乗り物)、
炎に包まれて通過する列車、死体がいっぱい流れて来る河など
悪夢的イメージがいっぱい出てくる。
最後のオチについて宇宙人が調査してないわけないとか言うヤツがおるけど、
悪夢やから突然覚めるあの感じでええんや。
スピルバーグは「E.T.」なんかのイメージから
ヒューマンなええ人と思ってるかもしれんけど、
本質はとんでもない悪夢監督や!
2.つげ義春のマンガ「ねじ式」
これは本人があとがきに書いてるけど、実際に見た夢をマンガ化したらしい。
しかしただ夢を描いただけでは作品にはならん。
表現の純度みたいなもんが必要や。
これはどのコマも純度が高い。
いろんな場面のフィギュア欲しい。
ノスタルジーとナンセンスもいい。
3.山野浩一の小説「メシメリ街道」
小学校の図書室にあった「'72年日本SFベスト集成」の中の一編が忘れられない。
広い道路の向こう側にどうしても行けない話。