2007-08-03 09:00:01

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すも@すも@すもも かつぶしの間 今日もようこそ。

すももの前世は人間の女の子。

ささらの実家の大本家を辿ると元は戦国武将だ。

と言っても、大河ドラマで取り上げてもらえるような大物ではない。

それでもココから北へ車で1時間ほどの所にある、山に囲まれ雪深い地に城を構えていた。

一国一城の主だったわけだ。


今でも苗字と同じ地名が残っているし、『兵どもが夢の跡』もある。


今から500年ほど前になるが、弘治という年号の時に、武田家に攻められ、一旦は豪雪に阻まれ引き返されたものの、雪解けを待って再度攻められ滅んだ。

山は水に乏しく、兵も糧も少ない事がバレたのだ。

水というのはとても貴重なものだ。

馬を洗うのも水が豊富にあると見せかけて米で馬を洗っていたのが斥候に見破られた。


今でも残る苔むした城主の墓には、首の無い死体が眠っている。

正室が逃げ切れず身を投げた川も、その名を残したまま今も流れている。


本当のところどうだったのかは古文書や過去帳に残っている筈だが、菩提寺は火事で重要文書を消失していた。

刀を捨て里に逃れ、農民になった正当な流れを汲む者。

珍しい苗字で、人数も少ない為、当時の小作人たちが当時の鎧や宝物を買いあさり、今ではそれを証拠に正当な当主を主張していると言うセコイ争いもあるとか無いとか。


それはともかく、その時の者達が、実家の床の間と家の周囲にいる。

500年もの時を超えて、今この科学の時代にマジでいるのだ。

床の間には、鎧兜を身に付け、太刀をひっさげ、仁王立ちをして家人を睨み据える戦国武将が。

家を取り囲むように周囲には片膝を付き火縄銃を構え、こちらに銃口を向けている兵たちが。


たまに聞きなれない音が聞こえ、見える人には、沢山の睨みつけるような視線を感じるらしい。


ま、その部屋で1ヵ月半生まれたてのチビの子育てしてたんだけど、居心地のいい実家には違いないわけで。


もうすぐお盆。

自分のルーツを知って思い出してみると、500年の時間なんて関係なく、その当時確かに生きていた人達がとても身近に感じられる。



すも@すも@すもも かつぶしの間 ミニ極楽。
なかなかタイミングよく咲いてくれない。