蝶々の羽根 | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言

 

 

 

昨年だったか一昨年だったか忘れてしまったけれど

ものすごい勢いでラジオから流れていたオフィシャル髭なんちゃらの曲を

すれ違った自転車の高校生男子集団の

一人がめっちゃ美声で、つら~いけど~いなめな~い

と何故がめっちゃ途中から歌いだすと

それに続いて、でもぉ~はな~れがたい~のさ~

と全員による大合唱が始まった

その瞬間にたまたま立ち会えた(道端で)私ってラッキーなんじゃないのか?

と自分で自分に問い掛けてみるぼんやりした頭で。

 

 

 

ぼんやりしているのは貧血気味だからかもしれない。

閉経前の足搔きだ、うりゃー!って感じのヤバい生理に襲われている。

ふらふらしている。

まあ、もう46だ。

体が変化してゆくのは致し方無いよなあ。

どうせなら生えないかな。

何ってあれさ、羽根とか。

 

 

 

どうせ生えるなら蝶々の羽根がいいな。

青に黒い縁取りの。

どこに飛んでゆこうか。