「君」 | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言


明日は面接。
両手の爪のキラキラを落とし
光の中に出て行きたくない日曜日。
よし、まだ感覚はある。



君が知らない女の子と仲良くしているのにヤキモキする
夢を見て疲れた。



しかしこの恋愛に対する漠然とした憧れ、みたいな物は
いつまで続くんだろう。
どうせずっと一人なら、
いらないんだけどな。
ところで君について、
私は何も知らないな。
それが誰なのかも。



死ぬ迄に一度くらい両想いを経験
してみたいなあ、なんて妄想してる
だけなのかもしれないなあ。
「君」なんていないのに。