沈黙と静けさ | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言


201411112227000.jpg

201411111905000.jpg

201411111906000.jpg




あの白紙のエントリーシートは私なのかもしれないなあ。
なんて思った。



三秒間の沈黙で、
私が思い浮かべたのは君の名前だった。



懲りないねえ、ささだみき。
呼んだって無駄なのに。





一夜限りで復活した詩のオープンマイクイベント
「tamatogi」スペシャルに参加してきました。
会場は代官山「山羊に、聞く?」。
フロア中央に巨木が生えていたり、
地下なのに窓から地上が見上げられたりする不思議空間。



わくわくしながら辿り着いたその場所は
開演前からものすごい賑わいで、
小さなエントリーシートがとてつもなく広大に見えた。
ちっぽけな自分の名前をマジックでしたため、
目の前のカゴに放り込み、エントリー終了。



それを特別ゲストの谷川俊太郎さんが六枚ずつ引いていき
MCの桑原滝弥さんに名前を呼ばれた六人が
一気にステージに集合、横に待機し
順番に中央のマイクに向かい三分ずつ朗読してゆく、
という流れでした。



参加者は29名(内1名は白紙、1名は事情により不参加)。
知っている方、知らない方。
どの方の朗読も上の空では聴けなかった。
三分ずつ集中する。
短いようで長い。
長いようで短い。
大切な時間。



最後まで呼ばれないのかもしれない。
なんて下を向いていると、名前が聴こえた。
自分の名前だったので、そうか、と思った。
ちっぽけな私の夢が、昨日一つ叶った。



谷川俊太郎さんの「沈黙と静けさ」についてのお話や
朗読を聴く事が出来て本当に良かったし
他ゲストの皆さんのライブもそれぞれ凄かったけれど、
なんといってもイシダユーリさんの詩と朗読が
素晴らしくて抱きしめたいくらいだった。
抱きしめずに帰った私はヘタレだなあと思う。
まあ、しょうがないか。
今に始まったことじゃない。



素敵な時間をありがとうございました。
今更泣けてくる。
谷川さんの前で、
読めた。





2014/11/11(火)夜
詩のオープンマイク
「tamatogi」スペシャル



特別ゲスト
谷川俊太郎


ゲスト
ジュテーム北村
水中、それは苦しい
ぬくみりゑ


MC
イシダユーリ
桑原滝弥



オープンマイクにて
笹田美紀の朗読
谷川俊太郎「あのひとが来て」