仕組み | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言




あの世界の仕組みを思い出そうとしてる。



なんてのは存外おかしな話で、

だってそれはただ一夜の夢なんだから。

そんな朝を幾度繰り返して来ただろう。

ボタン掛け違えたみたいな世界での出来事。



面白くなかったら殺す、と神様に言われた。

面白いって何だよ、と私は思って

鍵盤を叩きながらあの歌を歌った。

お客様は神様です、と言ったのは誰だ。



生と死の狭間で、それでも神以外に向けて歌う。

それは君

あなた

僕、

私。



殺すなら殺せ。

仕組みよ、壊れよ。