どす黒くてもやもやしてるんだ、
見た目は普通かもしれないけれど。
だから本当はどこにもいかないでじっとしてたいけど
死ぬまで生きるためにはそんなわけにいかないので、
働いたり食べたり排泄したりする。
排泄物とは別のこのどす黒いもやもやは
どこにも出て行かず留まったまま
もう39年も息をしている。
生き続けている。
たぶん死ぬまで。
かわいい女の子が笑いかけてくれたり
話しかけてくれたりするとそれだけで胸が痛い。
そんな風に笑いかけないでもやもやしているから。
どす黒くてとってももやもやしているんだから。
と思いながら笑ったり、話したりする。
見た目は39才の人間だから今のところバレない。
*
新年の挨拶、あれが駄目な場合。
昨日はオープン早々他店の店長から電話が来た。
お疲れ様です、と言った後あ、新年の挨拶とかすべきだろうか。
と思ったものの確か去年おじいさんが亡くなった方だった、
と思い出しながら出てきた言葉は最初も最後も
お疲れ様です、だけだった。
たまたま知っていたからだけど知らなかったとしたら、
言っちゃっていただろうか。
とか考え込んで、新年早々遅れて来た当店の店長にも
おはようございます、としか言わなかった。
*
新年早々書くようなことじゃないのかもしれない。
朗読の時、口から怪物出てるみたいって言ってくれた人がいて、
なんとなく思い出して書いちゃった。
たぶんどす黒いもやもやが出ちゃってるんだと思う。
ほんのちょっとだけ、出ちゃうんだと思う。
ワンちゃんには「怖い。」って言われたっけ。
聖書を投げた時の、朗読だった。