君へ | 何もない明日

何もない明日

朗読人の独り言

何もない明日





目には見えない沢山のものを受け取って来たんだ。
私の心はそれらでむくむくと膨らんで、
今こうしてここにいる。
ここにいられる。
例えばお気に入りの本の最初の一頁。
そこから順番に丁寧に破いてゆく。
一枚一枚。
それくらいの覚悟で、
声を上げて行くよ。
受け取った分。



だから私は何もいらないんだよ。
見えないもので、いっぱいだから。