君へ 目には見えない沢山のものを受け取って来たんだ。 私の心はそれらでむくむくと膨らんで、 今こうしてここにいる。 ここにいられる。 例えばお気に入りの本の最初の一頁。 そこから順番に丁寧に破いてゆく。 一枚一枚。 それくらいの覚悟で、 声を上げて行くよ。 受け取った分。 だから私は何もいらないんだよ。 見えないもので、いっぱいだから。