私の上に降る雪は
真綿のようなもんではなかった。
それは重たく
恐ろしく
しゃばしゃばしていて
当然のようにひいやり冷たく
覆い被さる様に降り積もって
いつのまにか私は
そこにいなかった
苦しくはなかった
透明だったので
哀しくもなかった
ただ淋しかった
しゃばしゃばしていた
ひいやりしていた
いつのまにか私は
消えていた
*
大晦日の午後、
何年ぶりかに母校まで歩いてみたのだ。
曇り空から
雪がどんどん降ってきて
っていうか落ちてきてぶつかる。
肩に頬に睫に唇に私に。
寒い
っていうか淋しくなっちゃって、
ぶらぶらと帰った。
一時間かけて。
(山形は広いのだ)
夜は家族揃って食卓を囲み
酒を飲みながら紅白を見たりした。
幸子は淋しいかな、憲一がいないから。
と誰かが言うので
また少し淋しくなった。
23:40~59は本気で一人朗読ライヴ。
(勝手に書斎と名付けた自室で)
我ながらナイス朗読!
誰も聴いてなかったけど。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
色んな場所の、
あなたたち。