私が歩くこの道は
あなたのいる場所へと続いている
と思えば
歩き続けることは困難ではない
それどころか
私はいつまででも
歩き続けることが出来る
突風も
落とし穴も
土砂降りも
立ちふさがる壁も
物ともせずに進んでゆく
わき目も振らず ただまっすぐに
私が歩くこの道は
あなたのいる場所へと続いている
と思えば
私はいつまででも
歩き続けることが出来る
たとえあなたの姿を
見ることが出来なくても
私はいつまででも
歩き続けることが出来るんだ
雷も
砂嵐も
向かい風も
入り組んだ迷路も
物ともせずに進んでゆく
わき目も振らず 突き進んでゆく
時にはふとした目の錯覚で
遠近感を失うように
あなたがこの目に映ることを
望んだりもするけれど
あなたのいる場所へ続いている
この道を歩く私は
そうし続けることに やぶさかでない
そうし続けることを 決して止めない
想い続けること
祈り続けること
いつか辿り着けると
信じ続けること
私が歩くこの道は
この道の先にあなたがいる
あなたがいるから
歩いている
『道』 笹田美紀