どうでもいい話だが髪を伸ばしている。
今更中身はどうにもならないだろう、
とりあえず見た目だ。
そんな思いから。
で
大抵この試みは挫折する。
分かっているんだ。
嫌んなるくらい繰り返してきたから。
もう一体何度目だ?
自分でも意外なことで傷ついている。
まさかそんな。
そんなわけないだろう。
そう思いながらも、ざっくり傷ついている。
案外弱い。
本当に弱い。
誰かに似ているということが、
どうしてこんなにつらいんだろう。
本当にこんな話はどうでもいい。
髪なんか伸ばしたってどうにもならない。
嫌んなるくらい繰り返してきたから、
分かってるのに。
どうしてなんだろう。
この両の眼を取り出して
ずっとあの場所に置いておきたい
大切な時間だけ映ればいい
本当に見たい物はそれだけなのに
本当に見たい物はそれだけなんだ
いつまでもいつまでもあの時間に
この両眼を取り出して置いておきたい
いくら舐めても傷口は
もう、
治らないよ。
戻れないよ。
見た目を変えたってどうにもならない。
中身だって変えられない。
さあ、ふりだしだ。
あ、
しまった
戻れないよ?