地下二階のwonder | 何もない明日

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朗読人の独り言

何もない明日


2/3(水)夜、雪降る中
池袋3-triにwonderboyを観に行く。


毎月恒例、
池袋の地下二階で繰り広げられる
大島健夫主宰のPoe-tri(今回でvol.20)だ。


オープンマイク主体のイベントではないのだけど、
4組の出演者の合間に、
13名限定一人5分以内で自由に朗読できる時間が
(あ、朗読以外でもいいんだっけ)設けられている。


「せっかくワンちゃんがいるから、ともちゃんの詩を読もう。」


と思って、大好きな彼女の詩を準備していったのだが、
うっかりいつものペースでのんびり現場へ向かったら大失敗。


ていうか、おめでとう大盛況!!


13名を優に超える来場者で、
ワンちゃんのステージを見終えると
なんだかもうやるべきことをすべて終えたような気がして、
何人かの快い人々と言葉を交わした後、
すぐその場を後にした。


でもよく考えたら、
主宰者に大変失礼なことをしてしまった。
今までだって途中で帰ったことは何度かあったけど、
何か用事があってのことだった。
これじゃあ、読めなかったから帰った人みたいじゃないか。
(まあ、実際読めなくて残念だったけど)


ああ、たぶんこういう所だなあ。


と、
自分が人に嫌われやすいだろうポイントの一つを、
乗り込んだ山手線の中で発見する。


そうだ、大島さんに言おうと思っていたのに忘れていた。


最近のあなたの作品は、レイ・ブラッドベリの短編みたいだね。
でも私はやっぱり、
順番や夢みたいのが好きだよ。



★この日の不可思議wonderboyのステージについて(私見)


のっけから大丈夫かなあという始まりは狙っていたのか計算か。


所々言葉が飛んだり、詰まったりするがまるで気にならなかった、
たぶんそれは伸び伸びと、自然に読んでいたせい。


新曲の「もしもこの世に言葉がなければ」が大変素晴らしく、
涙が浮かんだどころか若干流れた。
この詩は少し前に一度現代詩フォーラムで読んでいたが
活字を眺めている時とはまるで入り込み方が違う。
トラックと声の力。
ラップのことはよくわからないけれど、
やはり歌に近いように思う。


ただ、声がもう少し聴きたかった。(音楽とのバランス)


イシダユーリに対するものとは明らかに違う
憧憬の思いでいつも見つめてしまう。
共通するのは憧れ、
ただしそれが暗であるか明であるか。


つまりイシダユーリがいて、
wonderboyがいるから、
面白くなるんだ。



ほんと私見です、すみません。





以上