歴史 | 酒と駄文と屁理屈と

歴史

テレビを見て笑うようになったささくれですこんばんは。

 

歴史って面白いなぁ、とつくづく感じています。

歴史といえば日本史や世界史など、人類が歩んできた道のりを思い浮かべるかもしれませんが、言語や科学にも歴史があります。

漢字は中国から伝わってきた、までは遡らなくとも、わりと最近ですら言葉の意味が変わる場合が多々あります。

「ヤバい」という言葉は今ではもういろんな場面で使われてますね。

以前はマイナスな意味で使われていましたが、今ではプラスの意味で使われることが当たり前になりました。

例えばもの凄く美味しい時。

一口食べて「やっば」、なんていうギャルはそこら中にいるでしょう。

若い人に限りません。

中年であっても良い意味で「ヤバい」を使います。

良い映画を見た、素晴らしい技術を見た、などの時に「これヤバいですね」と言ったりします。

 

ついさっき、プロ野球に関する記事で「日ハムがソフトバンクに3タテ」と書かれているのを見ました。

本来の意味は「3戦連続立て続けに負ける」の意味です。

それを略して「3タテ」。

しかしその記事は「日ハムがソフトバンクに3連勝」の意味で書かれていました。

前述の「ヤバい」同様、完全に意味が逆転しています。

 

本来の意味が逆転するのは言語の歴史においてよくある事らしいですね。

有名なのが「貴様」。

文字を見てわかる通り、貴族の貴に様が付いた単語ですよ。

敬意を表する言葉だったのに皮肉の意味で使った結果、それが浸透して相手を蔑む意味に変わってしまいました。

 

科学にもありますよ。

昔は地球を中心に宇宙が回っていると思われていたし、水銀は不老長寿の薬として皇帝が飲まされていたし、熱はエネルギーではなく熱素(ねっそ)という物質によるものと思われていたし、空気の無い宇宙空間を光が伝わるのはエーテルという物質に満たされているはずだと思われていたし。その他多数。

当時の天才たちが当時の知識で導き出した答えです。

 

こういう歴史を知るのが今更ながら楽しい。

算数と理科は好きだったけど、もっと歴史に興味を持てばよかった。

一番興味がなかった国語も、歳を重ねるにつれ「大事だな」と思うようになりました。

毎日のようにSNSに触れているとよくわかります。

「なんでそういう解釈になるんだよ、そんなこと一言も言ってないじゃん」と突っ込みたくなる人の多いこと多いこと。

 

「3タテ」の誤用記事を見たのをきっかけに、勢いで書いてみました。