「嫌い」になる脳のしくみ | 強み発見サポーター わくわくを見つけるヒント

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私は牛乳が飲めません。

幼いころ保育園で出された白い液体とのファーストコンタクトに衝撃を受け、それ以後避けるようになりました。たぶん質の良くない脱脂粉乳だったんだと思います。最初に新鮮なおいしい牛乳を飲んでいたら、こんなことにはならなかったかもしれません。絵に描いたようなバイアスの完成です。

白い飲み物を飲んだ時の味
(感覚神経で受け取った情報:Neuro)

これが牛乳ってものの味なんだ(たぶん誤解)
(自分なりの意味づけ:Linguistic)

牛乳はまずいから、避けよう
(思い込みが脳にProgramされた)

NLP的に説明するとこんな感じです。牛乳を避けるプログラムが、見事に脳に書き込まれてしまいました。こういう状態のことをアンカリングと呼びます。船がアンカー(錨)を下ろしたように、そこにロックされます。今でも白い怪しい飲み物を手に取ることはありません。

飲んだものが脱脂粉乳だったかもしれないし、たまたま質の悪いものだったかもしれないのに、単純な思い込みで、私はずっと牛乳から離れて生きています。

こういうことは日常に結構あります。脳のクセでついそうなってしまいます。簡単な例では、同じ値段なのに



    特価 38000円



より



特価 58000円 → 38000円




と書かれたら、つい後者に目が向いてしまいます。

この58000円がアンカーになっているわけですね。これはもともと58000円だったんだ、お買い得!と思わされてしまいます。今日もスーパーで『今日の特売品、\148→\98』と書かれたほうれん草を買って、ホクホクしながら帰ってきました。

私はこういうマーケティングに特に引っかかりやすいのかもしれません。

他にも、赤信号で止まる、救急車が近づいてきたら道を譲る、ホームで整列乗車する等、世の中はもうアンカーだらけです。

ちなみにスピリチュアル・ティーチャーのエックハルト・トールは、

できるだけ体に意識を向けると、今というこの瞬間にアンカーされる


と言っています。確かにその瞬間瞬間に最大限の力を発揮できるように、身体意識を活用してアスリートのトレーニングをしてる方もいらっしゃいます。

ヒトはアンカリングされやすい生き物と言われていますが、意識的にアンカーを使うと集中力を高めたり、力を発揮したりすることもできるようになるんですね。

私の牛乳嫌いは今のところ生活に支障がないので、「もうこのままでいいや」とほっといてますが…。


保志 和美
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ
国際コーチ連盟認定コーチ
国際NLP協会認定NLPトレーナー

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横浜を基点に、関東以外からもキャリア・強み・英語に関するご相談をいただいています