娘の鈴は太鼓の達人というゲームが好きでゲームセンターに行くと必ずやるほどだ。
休校中、スマホでYouTubeを見ながら自作の太鼓がわりの箱をバチがわりのもので叩いて練習していたのだが、いつの間にか普通から難しいにレベルアップしていた。
高校からやっていた私は普通すら難しく、難しいなんて出来ないだけに子供の成長が眩しいほどだ。

そんな鈴はある本をよく見る。鈴と、しーちゃんと、ナオと私が昔一緒に通っていた隣町の2階建ての歯科にあった躾本だ。もっと前に通っていた若い女医さんだけでやってた歯科には無かったから、ある程度大きくなってから通っていたところにあった躾本なのだが自宅用にと買うまではみたことが無く見るのは自分のつもりで買ってきた。

その躾本は、子供にたいしてどういう声がけをしたらいいのか詳しく書いてあるのだが、それを早くも鈴は実践しているのだ。大人の考えも載っているので、大人の気持ちも子供の気持ちも理解した上で私が困っているときに「ママはこんな気持ちだけどお兄ちゃん(お姉ちゃん)は、こういう気持ちだからこう声がけをすれば良いんじゃ無い?」と伝えてくれる。
まるで母親に諭されている気分になる、それだけ私にとったら娘の鈴は娘でもあるが母親でもあり友達のようでもあるのだ。よく昔、鈴は私に抱きつきながら「ははおや~、ともだち~、ははおや~、ともだち~」と口癖のように言ってくれていた。母親だけど私の友達だよと言ってくれるその言葉は嬉しく涙が出るほどだった。