訪問日 平成29年 7月18日
今回訪問したのは、
下呂市金山町中切1545にある「要仲山玉龍寺」。
臨済宗妙心寺派の寺院で、元々は「観宝山金剛寺」といい、
当寺には、薬師如来像・竜杖昇天図・白隠禅師掛軸・
寺院正面の「参道」入口付近。
「参道」入口の両側には、石仏が3体ずつ並ぶ。
長い「参道」の階段。
途中、右側に池を発見。
解説板。
湿気が多い場所のためか、所々読み辛い。
十寸池(益池)
中古この山水乏しく難儀す
ある夏日照つづき水乏しく住僧
誠を尽し弁財天に祈る 或る日
山鳴動し光るもの飛び出し岩穴
一尺の所より水湧き出して小池と
なるにより十寸池と名付く
其后水の止むことなく麓の田水渇
れるなし稲のみのりも増す故に里人
この池を益池と云う
このこと遠近に伝わり良き水なれば
と少しづつ汲み田毎にまきたれば旱
難をのがれ実入よしとてこの辺りを
益田の郡と名づけたりとや
今日も益池の水は宿病に霊験あり
「山門」の手前には、立派な「石垣」がある。
やはり、飛騨美濃国境が近いため、
「山門」。
「本堂」。
本尊は、釈迦牟尼如来。
「山門」横の「鐘楼」。
如何しても、配置からして「櫓」にしか見えない。(汗)
「本堂」左側にある解説板「玉龍寺の文化財」。
気になるのが、「史蹟 金森三代の石碑」。
天正一四(一五八六)年、飛騨国主となった金森長近
は、衰退していた当寺を再興した。長近は京都で没した
が、後三代の遺骨を当寺に納め、一族三代の石碑が建立
された。とある。
そのすぐ手前にある
「下呂市指定天然記念物 玉龍寺の左巻きの榧」。
そのまま、南側へ進む。
ここは、紅葉地帯。
秋には、どんな感じなのだろう。
「手水鉢」。
「観宝院」。
益田西国三十三所霊場第一番札所で、
本尊鷹飛来観音と脇侍観音菩薩を祀る。
石碑「金毘羅大権現」。
石仏、墓石置場。
「本堂」と「観宝院」の間には、長方形の池がある。
池の鯉も暑いのか、水の注ぎ口に集まっていた。
池にかかる朱色の橋。
対岸には、祠が祀られている。
場所的に、「十寸池」の解説板にあった弁財天?それとも水神?
神名が掲示されていないので、詳細不明。
「醫王堂」。
標柱「下呂市史跡 金森三代の墓」と「下呂市史跡 山下道安の墓」。
残念ながら、どれがどれだか分からない。
「醫王堂」の横を更に上る。
やはり、「石垣」が良い感じだ。
一番奥は、墓地になっていた。
墓地の手前に、もう一つ御堂があったが、扁額の文字が読めず。(汗)
帰路は、「山門」をくぐらず、「本堂」「庫裏」前を横切り、駐車場へ。
その途中の様子。
枯山水の庭。
「水琴窟」。
最後に、寺院付近を国道41号線から。
ここへの訪問は、やはり秋がお勧め。
夏は・・・暑い。(笑)
今回の最大の収穫は、旧益田郡の由来を知れたことかな。(笑)