要仲山玉龍寺(下呂市) | 鬼丸のブログ

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気儘に写真を載せてます。

主に、城跡・神社かな。

訪問日 平成29年 7月18日


今回訪問したのは、

下呂市金山町中切1545にある「要仲山玉龍寺」。

臨済宗妙心寺派の寺院で、元々は「観宝山金剛寺」といい、

今から1300年程前に行基菩薩が開創した古刹。
天正14年(1586)、飛騨国主金森長近が、
当時衰退していた当寺を再興し、
後に「要仲山玉龍寺」と改名される。
当寺には、薬師如来像・竜杖昇天図・白隠禅師掛軸・
金森氏三代の石碑・秋山自雲の碑や、
学術的にも貴重な左巻きの榧など多数の市指定文化財がある。
又、秋には100本を越える5種類のもみじが真っ赤に染め上げ、
別名「もみじ寺」とも呼ばれている。

国道41号線から、西側の山麓へ向かい、坂の上の駐車場へ。

駐車場にあった案内板と「水子塔」。

玉龍寺1 玉龍寺97
 
一旦坂を下り、「参道」入口へ向かう。

この日は、本当に暑い日で、木陰が有り難かった。
玉龍寺2 玉龍寺95


寺院正面の「参道」入口付近。

玉龍寺9 玉龍寺10


「参道」入口の両側には、石仏が3体ずつ並ぶ。

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長い「参道」の階段。

玉龍寺14


途中、右側に池を発見。

玉龍寺18 玉龍寺15


解説板。

湿気が多い場所のためか、所々読み辛い。

玉龍寺16 玉龍寺17


   十寸池(益池)

中古この山水乏しく難儀す

ある夏日照つづき水乏しく住僧

誠を尽し弁財天に祈る 或る日

山鳴動し光るもの飛び出し岩穴

一尺の所より水湧き出して小池と

なるにより十寸池と名付く

其后水の止むことなく麓の田水渇

れるなし稲のみのりも増す故に里人

この池を益池と云う

このこと遠近に伝わり良き水なれば

と少しづつ汲み田毎にまきたれば旱

難をのがれ実入よしとてこの辺りを

益田の郡と名づけたりとや

今日も益池の水は宿病に霊験あり



「山門」の手前には、立派な「石垣」がある。

やはり、飛騨美濃国境が近いため、

有事の際は、砦の役割も期待されていたのか。
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「山門」。

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「手水鉢」。
玉龍寺86


「本堂」。

本尊は、釈迦牟尼如来。

玉龍寺30 玉龍寺85

 

「山門」横の「鐘楼」。

如何しても、配置からして「櫓」にしか見えない。(汗)

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「本堂」左側にある解説板「玉龍寺の文化財」。
気になるのが、「史蹟 金森三代の石碑」。

天正一四(一五八六)年、飛騨国主となった金森長近

は、衰退していた当寺を再興した。長近は京都で没した

が、後三代の遺骨を当寺に納め、一族三代の石碑が建立

された。とある。

玉龍寺36


そのすぐ手前にある

「下呂市指定天然記念物 玉龍寺の左巻きの榧」。

素人には、違いが分からない。(汗)
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そのまま、南側へ進む。

ここは、紅葉地帯。

秋には、どんな感じなのだろう。

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石碑「四国八十八ヶ所霊場 お砂ふみ場」。
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「手水鉢」。

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「観宝院」。

益田西国三十三所霊場第一番札所で、

本尊鷹飛来観音と脇侍観音菩薩を祀る。

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石碑「金毘羅大権現」。

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石仏、墓石置場。

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「本堂」と「観宝院」の間には、長方形の池がある。

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池の鯉も暑いのか、水の注ぎ口に集まっていた。

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池にかかる朱色の橋。

対岸には、祠が祀られている。

場所的に、「十寸池」の解説板にあった弁財天?それとも水神?

神名が掲示されていないので、詳細不明。

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「醫王堂」。

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標柱「下呂市史跡 金森三代の墓」と「下呂市史跡 山下道安の墓」。

残念ながら、どれがどれだか分からない。

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「秋山自雲の碑」?
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「醫王堂」の横を更に上る。

やはり、「石垣」が良い感じだ。

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一番奥は、墓地になっていた。

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墓地の手前に、もう一つ御堂があったが、扁額の文字が読めず。(汗)

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帰路は、「山門」をくぐらず、「本堂」「庫裏」前を横切り、駐車場へ。
その途中の様子。


枯山水の庭。

落葉が、紅い紅葉だったら、なお良し。
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「水琴窟」。

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塀。
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最後に、寺院付近を国道41号線から。

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ここへの訪問は、やはり秋がお勧め。

夏は・・・暑い。(笑)


今回の最大の収穫は、旧益田郡の由来を知れたことかな。(笑)