茜部神社(岐阜市) | 鬼丸のブログ

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気儘に写真を載せてます。

主に、城跡・神社かな。

訪問日 平成28年 9月11日

 

今回参拝したのは、

岐阜市茜部寺屋敷3-135に鎮座する「茜部神社」。

岐阜バスの「寺屋敷」バス停の直ぐ西側。

「茜部神社」という社名だが、その実は「八幡神社」である。

 

神社正面付近。

社号標「式内 茜部神社」が建つ。

茜部神社73茜部神社72

 

「鳥居」付近。

茜部神社71

 

「鳥居」の右側には「岐阜市指定保存樹」があり、

左側には元気な犬と眠そうな猫がいた。(笑)

茜部神社2

茜部神社3茜部神社4
 

この神社の「参道」は長く、100m以上ある。

そのため、途中で2度車道が横切っている。

茜部神社5茜部神社7

 

1つ目の車道を越え、更に「参道」を進むと、

石製の「神橋」が現れる。

茜部神社9茜部神社10

 

「神橋」を渡ると直ぐ左側に、「弘法堂」がある。

何故ここにあるかの理由やその由来は不明。

茜部神社12

茜部神社14茜部神社15

 

その横には、「祠」が2つ並んで鎮座している。

左が「秋葉神社」で、右が「愛宕神社」。

火伏の為らしい。

茜部神社18

 

2度目の車道を渡ると、神社主要部に入る。

傍らには、社号標「郷社 式内茜部神社」がある。

茜部神社22茜部神社23

 

いざ、境内主要部分へ。

茜部神社65茜部神社59

 

「手水舎」。

茜部神社24

 

「拝殿」。

茜部神社67茜部神社28

 

瓦には、「八幡神社」を表わす為か、「丸八」が入っている。

茜部神社57

 

「拝殿」と「本殿」の間にある「狛犬」。

茜部神社56茜部神社55

 

そして金属製の燈籠。

茜部神社39茜部神社54

 

「本殿」。

茜部神社50茜部神社51

 

参拝が終了したので、境内を探索。

 

「手水舎」と「拝殿」の間にある「神馬」。

茜部神社26茜部神社27

 

「拝殿」西手前にある「宝物殿」。

茜部神社29茜部神社30

 

「宝物殿」前に「由緒記」があるが、所々読み辛くなっている。

茜部神社35茜部神社34

 

茜部神社由緒記(解説板)

創設 八百三十年頃(天長年間)

祭神 応仁天皇(誉田別尊ほむたわけのみこと)

    神功皇后(息長帶比売命おきながたらしひめのみこと)

    武内宿弥(もとは比売大神ひめおおかみ)

祭礼 四月五日、十月十五日

東大寺荘園茜部荘(初めは厚見荘)は、七百十年頃

できる。その守護神として八百三十年頃勅令により宇

佐八幡宮を勧請する。八百三十二年頃、空海が神宮寺

として、成就院(本尊阿弥陀如来)を置く。

全国、神社約十万社中、三万五千社は八幡神社であり、

茜部神社は分社として十番目に古く、有名な手向山、

石清水、鶴岡より古い。祭神は宗社宇佐八幡宮を初め

応仁天皇、神功皇后(母)、比売大神が大部分で、武

内宿弥(臣)は希である。

八幡神社の由来は複雑で、五世紀頃に比売大神(海洋

神、農耕神、鍛冶神)が祀られ、六世紀に応仁天皇(

武勇、安全神、諸願成就神)、九世紀に神功皇后が合

祀された。耶馬台国の卑弥呼は天照大神、壹与は比売

大神との説がある。

道三が信長と会見した帰りにここで休み、道三が亡く

なった時の戦で兵火に罹っている。本社の御神体(本

像)は火災にて損傷しているが、一体はやや小さく、

明らかに比売大神である。

明治維新の神仏分離で成就院の宝物は四散し、祭神比

売大神は武内宿弥に変えられた。

歴代加納城主の守護神であったし、国守土岐政房の墓

がこの裏にある。尾張藩主、稲葉城主、歴代加納城主

らの奉納品が多く、昔は十月十五日の祭礼には加納城

から三十余人の騎馬行列で参拝に来て流鏑馬、走馬式

があった。その後戦前は花火、神楽芝居に多数の露店

が出て賑わった。昭和二十五年、岐阜市に合併し、祭

礼も四月五日となる。式内社、郷社であった。

                   平成三年四月吉日 記

 

 

「宝物殿」付近から「拝殿」等の西奥へ進むことができる。

茜部神社58

 

薄墨桜とその解説板。

茜部神社37茜部神社38

 

何故かその前にある石碑「日露戦役記念樹」。

解説板には、薄墨桜は平成2年に寄贈されたとあるので、

別の木のことだろう。

茜部神社62

 

この奥には、「玉垣」に囲まれた境内社が鎮座する。

左側は「御鍬神社」とあるが、右側は標識が失われており、

社名は確認できなかった。

茜部神社41茜部神社45

 

そして、お約束の「忠魂碑」。

茜部神社46

 

最後に、神社周辺を探索。

 

神社東側の水路。

直ぐに「堀跡」と思ってしまうのは、悪い癖だ。(笑)

茜部神社74

 

神社北側の入口。

茜部神社78

 

参拝する前は、ただの地域の氏神だとばかり思っていた。

実は、想像以上に、由緒正しい神社だったことを知り、驚いた。

やはり、神社は奥が深い。(笑)