こんにちは。
ビジネス英語コーチの佐々木翠です。
 
皆さんにとって、外国語を学ぶ理由はなんですか?
 
・仕事で必要だから
・昇進昇給につながるから
・外国人と仲良くしたいから
・海外旅行に行きたいから
・洋書を読みたいから
 
いろいろあると思います。
 
 
私は仕事のため、でした。
 
もともと英語は苦手で、

情報収集のために半年に1回出かけるアメリカ出張ではいつも緊張していました。

 

 

出張のほとんどは国際学会への出席でしたが

20代の頃は英語に自信がなくて

質問することも発言することもできずにいました。
 
 
でも、ある13時間を境に変わりました。
 

 

それはボストンへの飛行機の中です。

 

 
飛行機の隣席に座ったのは

ボストン在住のビジネスマン。

 

 

小さな会社を経営していて、

仕事で日本とアメリカを行き来しているという話でした。

 

 

よくよく話を聞いてみると、

その方は子供の頃にイランからアメリカへ亡命してきたのだそうです。
 

 

イランでは豊かな子供時代を過ごしたそうですが

ある日イラン革命が起き、

 

身の危険を察知した父親が

母親と子供たちをすぐにアメリカに逃したそうです(お父様も後から合流)。

 


ボストンまでの13時間の間、その方は

 

「身一つになっても自分の中に残るものは何か?」

 

という話をしてくれました。

 

 

 

豊かだったイランでの暮らしと

亡命者として家も財産もない移民

としてのアメリカでの暮らし。

 

 

おそらく彼にとっては

子供の頃から何度も何度も

自分に問いかけてきたテーマだったのでしょう。
 
 

身一つになってもあなたの中に残るものは何か?

 

 
 
その方がいうには、
財産も家もお金も

形あるものは簡単に奪うことができる、と。

 

 
でも、スキルや経験、知識は誰にも奪えない。

 

頭の中にあるもの

身体に身についたものは

一生ものだ、

 

と話してくれました。
 
 

実はその話の前に私は、

 

「自分の英語が全然上達しなくて、、」

 

という話をしていました。

 

 

 

20代で早くも諦めモードの私とは対照的に、

 

その方は亡命後に後天的に英語を習得し

当時は日本語を勉強中。

 

 

名刺の裏に、カタカナで一生懸命名前を書いてくれたのが印象的でした。
 
 
ボストンでは車の中で日本語の音声を流して、

運転しながらオーバラッピングして練習しているという彼。

 

 
それは語学が「奪えないもの」だからです。
 
 

 

たとえ今いる国を追われても
ゼロからビジネスを興す自信があるし
ゼロから現地の言語を習得する自信がある
 
そう話してくれました。

 

 

 

そしてその13時間のあと、
 出張先だったボストンの国際学会で

 

私ははじめて自分から周りに

英語で話しかけることができました。
 

 

それが何故なのか、はっきりは今でも分かりません。

 

でも一つ言えるのは、

不正確な英語や、変な発音で萎縮している自分の

スケールが小さく思えました。

 

 

その出張では、隣席の人に話しかけ、

講演者に質問をして、連絡先を交換し、

会場で知り合った人たちと食事へ出かけ、

空き時間に人を誘って観光にも行きました。

 

 

当時はまだ英語はカタコトで

間違いだらけでしたが

不思議と英語への恐怖心は消えていました。
 

それ以来、海外出張が楽しみになり

仕事のためにアメリカへ移住までしました。

 

 

今は日本に住んでいますが、

 

知らない外国で

煩雑な事務手続きをしたり、仕事を探したり、電話をかけたり、交渉することも、

 

特別なこととは感じません。


 
 
ある意味、人生を変えた13時間でした。

 

 


外国語の学習をしていると

全然伸びを感じられないときがあります。

 

 

語学なんてやめて、もっとすぐ成果の出ることをやった方がいいんじゃないか、と。

 

 

 

でも彼がいうように

語学はあなたの中に残ります。

 

 

即効性はないけれど

あなたの人生をゆっくり確実に変えてくれます。

 

 

 

私は英語コーチのかたわら

研究機関でも働いているのですが、

 

基礎科学の世界では

「すぐ役立つものは、すぐ役立たなくなる」

と言います。

 

 

語学も同じです。

 

 

もし外国語学習に嫌気がさしたら、

そのときはこの話を思い出してみてください。

 

 

身一つになってもあなたの中に残るものは何か?

 

 

Anything tangible can be taken away and lost. But no one can take away the skills you have acquired or the things in your head. They are all yours forever.

(形あるものは、奪うことができるし失われる。でも、身につけたスキルや頭の中にあるものは誰も奪えない。一生あなたのものだ。)

 

 


 

それでは今日はこのあたりで。
 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 


佐々木翠
 

 

 

 


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