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EN:ボクシング
商品の開封を意味する「アンボクシング」(unboxing)から着想を得た「EN:ボクシ
ング」は、一言で言えば「アルバム探求」コーナーです。バッグを通してバッグの
持ち主を知る「What's in my bag」のように、アルバム一枚に込められた様々な
試みと努力を見る「What's in this Album」と考えてください。作る人、表現する
人のもう少し豊かな話を聞いてみてください。
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aespa正規1集「Armageddon」制作記①アルバム編
先月27日、ファーストフルアルバム「Armageddon」を発売したaespa
グループ名から「アバターXエクスペリエンス」(Avatar X Experience)を表現した
「æ」と、両面という意味の英語単語「アスペクト」(aspect)を合わせて作った。
アバターの世界観としては「自分のもう一つの自分であるアバターと出会い、新しい
世界を経験する」ということを示そうとした。
仮想世界を中心とした世界観を新人時代から持っていたことも、メンバーの人数に
合わせたアバターを持つことも、タイトル曲をはじめ歌詞に世界観を盛り込み、
ジャンルやコンセプト面で大胆な試みをすることもすべて一種の「挑戦」だった。
そうしてきた時間が積み重なり、自然と「エスパ(aespa)」というチームの色が目
立つようになった。
「Black Mamba」、「Next Level」、「Savage」、「Dreams Come True」、
「Girls」、「Spicy」、「Better Things」、「Drama」など、発表する曲ごと
に愛されてきたaespaが3年7ヶ月にして初のフルアルバム「Armageddon」を
先月27日に発表した。
今回の「Armageddon」のアルバムは、独特の「鉄分味」が強調された先行公開曲
「Supernova」と「土の味」に例えられる「Armageddon」をはじめ、計10曲が
収録された。元々もっと入れたい曲が3~4曲あった程、最終10曲をまとめる過程は
容易ではなかった。
CBSノーカットニュースがもう少し隅々まで見てみたアルバムは、まさにaespaの
正規1集「Armageddon」だ。インタビューは6日、書面で行われ、SMエンター
テインメント内のaespaが所属している1センター、ONE ProductionのA&R担当者
(以下、A&R担当者)が回答した。
aespaはデビュー当時から独自の世界観を持って出発したグループだ。
「最もaespaらしいものは何だろうか?」 aespaは今回のアルバム「Armageddon」
を作る時、この点を最も考慮したと「Armageddon」ショーケースで明らかにした。
A&R担当者は「aespaもそうだし、私たちONE Productionもそうだし、まだ見せたい
ものが無尽蔵なので、"aespaらしいもの"が何なのか定義するにはまだ早いと思う」
と話した。
それでいて「現時点でaespaらしさをどうしても言わなければならないとしたら、
"調和"ではないかと思う。それぞれの個性が最終的に"aespa"というチームの中
で一つになり、よく言われるような大衆的な曲でなくてもaespaの曲が大衆に溶
け込み、様々なジャンルの曲とメッセージが"aespa"を通じて一つになり、それ
を成し遂げることができる"aespa"というチーム自体がaespaらしいものでは
ないかと思う」と付け加えた。
完成されたアルバムを通じて「最もaespaらしいもの」を盛り込むという目標をどの
程度達成したと思うかも気になった。これに対し、A&R担当者は「簡単に言えば"鉄
分味"という言葉がaespaの曲を代表的に表現する修飾語になったが、実はaespaは
デビュー当時から本当に多様なジャンルとスタイルの曲を披露している」と切り出
した。
「今までaespaが見せてきた様々な音楽を10曲の中に全て盛り込もうとし、そのよう
な曲が調和できるように担当A&Rのみんながたくさん悩んだ結果だと思います。歌詞
的にもどのようなメッセージを込め、どのようなメッセージを歌えばいいのか悩みな
がら、メンバーも真心を込めて歌えるようにメンバーの同世代が共感できる内容を盛
り込んで、今のaespaが一番よく表現できるもので埋めてみたかったと思います。
悔いが一つもないと言えば嘘になりますが、それでも80~90%くらいは達成できた
のではないかと思います。」
aespaニンニン
aespaは独自の世界観をこれまでのほとんどのタイトル曲に忠実に反映してきた。
デビュー曲「Black Mamba」からaespaと子供の間を邪魔するブラックマンバを
題材にし、「Girls」のアルバムではブラックマンバと本格的な戦いを繰り広げた
後、助っ人であるnaevis(ナビス)と新たな物語を展開し、今回は現実世界である
「リアルワールド」と既存の「デジタル世界」を超えて「多元宇宙」に世界観を
拡大した。
それだけ世界観という骨格を重視するグループなので、曲を収集して制作する過程
が特に気になりました。テーマを先に決めてそれに合う曲を集めるのか、音楽を先
に選んでから世界観をつけるのか、順番を聞いた。
A&R担当者は「aespaの場合、「どちらが先だ」と断定するのは難しいですが、
やはり音楽が先行する方だと思います。デビュー時にも4曲ほどをすでに持って
いる状況でスタートしましたが、この4曲が選ばれたのも最終的にはこのチーム
が持っていきたい音楽的な方向性があるからこそ可能だったのです」と説明しま
した。
一番最初の順番はタイトル曲の方向性を決めることだった。A&R担当者は「A&Rで
正規のタイトル曲に対する方向性を決め、その方向性に合った良い曲を選び、大き
な枠組みが決まっている世界観と最終確定された曲をどのように繋ぎ、ストーリー
を展開していくかについて、各分野の担当者が本当に長い間悩んだようだ」と伝えた。
aespaウインター
「Supernova」「Armageddon」というタイトル曲の2曲は、歌詞にも具体的な要望
を込めて依頼した。A&R担当者は「タイトルの歌詞も作詞家の方々に各構成ごとに
どのような内容をどのように盛り込みたいのか、かなり細かく整理して作業をお願い
しました。そうしてみると、世界観、音楽、歌詞、ビジュアルすべてが調和した良い
結果を完成させることができたと思います」と展望した。
タイトル曲は2曲。このうち「Supernova」を先に公開し、その後「Armageddon」
を発表した。"ダブルタイトル曲"は企画段階から検討したが、2曲の方向性は違った
ものにしようとした。A&R担当者は「aespaは世界観で音楽は勿論、多方面で領域を
拡大できるチームなので、曲の感じが相反していても全く違和感がないのがもう一つ
の長所」とし、「簡単でキャッチーな曲、そして少し難しく感じるかもしれないが、
aespaの強さを込めた曲、この二つの方向にタイトルを決めた」と明らかにした。
「Supernova」が先に公開されたのも同じ脈絡だ。A&R担当者は「どうやら2曲の
中では、もう少し楽に聞ける「Supernova」を先に公開し、より多くの人がaespa
の音楽に触れ、その関心が「Armageddon」まで続くことを望んだようだ」と付け
加えた。
aespaは「Supernova」は「鉄分味」あるいは「缶詰の味」、「Armageddon」は
「土の味」と表現した。A&R部門が考える鉄分味や土の味は何だろうか。A&R担当
者は「サウンド的な表現から来るものだと思う。「Supernova」はサウンド的に少
し飛び抜けた魅力があるなら、「Armageddon」は重厚な魅力がある」と比較した。
aespaジゼル
そして「これをあまり刺激的でないよう上手く表現できるように、ミックス段階
でもミックスエンジニアの方と本当に些細なソース一つの音量やトーンまで相談
し、話し合いながら調整していたようです」と語った。鉄分味と土の味を構成す
る特定の要素があるのか尋ねると、「特定の要素というよりは、全体的なサウン
ドデザインをそうしたと考えていただければと思います」と答えた。
aespaの「土の味」の濃度が最も濃い曲、最も「土の味」が弱い曲を挙げてほしい
という質問には「個人によって感じる程度は違うと思うが、タイトル曲として披露
した曲の中で個人的には「Savage」が最も濃いようで、比較的弱い曲は「Forever」
や「Life's Too Short」だと思う」と伝えた。
「Armageddon」アルバムにはダブルタイトル曲の他、「Set The Tone」、「Mine」、
「Licorice」、「BAHAMA」、「Long Chat(#♥)」、「Prologue」、「Live My
Life」、「목소리(声)(Melody)」まで計10曲が収録された。
A&R担当者は「実は今回のアルバムに入れたい曲がもう3~4曲ほどあったんです。
本当に整理して整理して10曲にまとめることになったが、aespaのこれまでの音楽
を一つのアルバムに濃縮させることが、やはり以前のミニアルバムよりも大変な作
業だった」と説明した。
aespaカリナ
答えは会議を重ねながら探し出していった。「話し合い、整理し、また悩むことの
繰り返し」を経て、今の10曲が収録された。A&R担当者は「タイトル曲以外で一番
最初に固定した曲はやはり「Set The Tone」、「Mine」でした。除外させる曲を
選ぶのが難しかったが、最後まで入れるかどうかを悩んだ曲はなかったと思う」と
明らかにした。
リーダーのカリナは「Armageddon」ショーケース当時、「イージーリスニングが
大流行の昨今、ハードリスニングで愛されるaespaの秘訣」という質問に、aespa
は「イージー」や「ハード」ではなく、ただ「aespaの音楽」をするという答えを
出した。聞きやすいか、難しいかどうかを音楽作業時にどれだけ考慮するかを尋ね
ると、「良い曲かどうかを最優先に考える」という同じ決意の答えが返ってきた。
「タイトル曲の場合、aespaは世界観もあるので、振り付けは勿論、様々な要素を
考え、その中で曲が難しすぎないかどうかを考えたりもしますが、『難しいか/簡単
か』はaespaの音楽というカテゴリーの中ではあまり重要視されませんでした。最終
的には良い音楽を見せることが最終目標だと思います。」
レコーディングの過程でaespaの力量や成長を発見した瞬間も教えてくれました。A&R
担当者は「aespaのメンバーは特に表現力が高いです。アルバムを1枚1枚仕上げる度に、
優れた表現力にボーカル的なスキルまで加わっていることを毎回感じます。モニターを
聴きながら『わぁ、これをこんな感じで歌うんだ』と思う瞬間がかなり多かった」と
紹介した。
aespaの正規1集「Armageddon」CDPアルバムは予約
販売1時間半で完売した。来る10日、3次予約販売を行う。
最後は、旋風的な人気で即完売騒ぎを起こしたCDプレーヤー(以下、CDP)のアルバム
の質問でした。この質問には、ONE Productionのクリエイティブ・ビジュアル担当者
が答えた。
「今のようなストリーミング時代に、CDの所有価値に対する疑問を『所有したいCDP』
を提供することで解消すると同時に、音楽という本質を込めたアルバムとして、音楽と
いう無形の価値を実体化し、所有して鑑賞できる経験を提供したいと思いました。また、
今回の正規1集CDP版の形態は、前回の1stミニ「Savage」で見せたフォース(P.O.S)
バージョンと同じですが、これはaespaが展開してきたメタバース世界観の媒体である
フォースを実物化し、さらに駆動可能な機器にすることで、ファンに一段と拡張された
経験を提供しようとしました。
制作で気をつけたことの一つは、CDPをフォースの拡張として活用する以上、既存の1st
ミニフォースバージョンのデザインを最大限再現することでした。また、CDP版のアル
バムが電子機器で構成されている為、従来のアルバムより価格帯が高くなるのは避けられ
ませんが、構成面での不満を感じさせないようにしながらも、適正な消費者価格に合わせ
ることにも気をつけました。
初期数量を設定しながら、価格とCDPという製品性に対する心配がなかった訳ではありま
せん。ここまで熱い反応を予想していなかったのですが、反響をいただいたので、急いで
追加販売をオープンしようと思います。6月10日(月)に3回目の追加販売を行う予定です
ので、引き続きご期待ください。」
〈続く〉
(CBSノーカットニュース)
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6月に出たものですが、aespaの正規1集「Armageddon」アルバム制作秘話
の記事が出ていました。"aespaらしさ"を表現するにはという部分に最大限
注力しながら楽曲の選定から発表する順序と、実に細やかな作業を経て完成
しているのだなというのを改めて記事を通して知ることができました。