[ISフォーカス]"鉄分味"aespa、やっぱり"チャンスパ" | 我楽多箱

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aespaがまた一段と成長した姿で堂々と帰ってきた。

aespaは去る13日、ファーストフルアルバム「Armageddon」のダブルタイトル曲

「Supernova」を発売した。「Supernova」は重厚感のあるキックとベースベース

のミニマルなトラックサウンドが印象的なダンス曲。歌詞には別の次元の扉が開く

出来事の始まりを超新星に例え、私の中の大爆発が始まったことをヒップなムード

で表現している。

やはり"鉄板"aespaは最高だ。グループ特有のカラーを前面に打ち出した「Supernova」

は発売当日、各種音源チャートの上位に直行し、発売3日後の16日午後現在、Melonトッ

プ100の6位に定着し、強烈なカムバックを知らせた。 錚々たる曲が布陣し、普通の火力

ではチャート10位内に入るのが難しいMelonトップ100を一気に突破し、aespaの底力を

立証した。

 

 

◇超新星より強烈...aespa、別の次元の扉を開く 

「Supernova」に触れてみると、エスパがこれまで「Black Mamba」、「Next Level」、

「Savage」、「Spicy」、「Drama」など前作で見せてくれた、当時としては差別化さ

れた強烈さは、もしかしたら味見に過ぎなかったのかもしれないのかとも思う。

 

ファーストフルアルバム「Armageddon」を通して宇宙に視野を広げたaespaは、自分

たちが星になることを自負しているが、その星は単に輝く夜空の星であるはずがない。

非常に強烈な爆発する超新星となったaespaは、これまで見せたことのない強烈なエネ

ルギーを、洗練された感覚的な音楽とパフォーマンスで見せる。

歌詞も、メロディーの展開も起承転結がはっきりしている。導入部では「扉が開く、

お互いの存在を感じる。まるでディスコード。私に似た君、君は誰」と不思議を誘い、

ベースベースのリズムで展開されるブリッジ部分ではエネルギーを凝縮して熱く沸騰

する「ビルドアップ」を聴かせ、ハイライトでは強烈に星の爆発を表現する。

「事件は近付いてくるAh Oh Ay /···/私たちはどこから来たのか、Oh Ay/…/激しく

大きくなっていくAh Oh Ay/」という歌詞をリズム感よく表現したり、ストーリー

テリングの面で必要な反転区間に挿入したり、「Su Su Supernova」という特有の

言葉味を生かした歌詞で強烈なエッジを形成した点など、曲の完成度を高める為の

努力の跡が随所で発見されるが、リスナーには興味深い面白さの要素となる。

ミュージックビデオも見どころ満載だ。高いところから墜落したものの、より美しい姿

で世界を号令するカリナ、重力の力を無視して光の速度で飛行するウィンター、一人で

誕生日パーティーをしているジゼルと彼女の家に火をつけて彼女を目覚めさせるニンニ

ンなどストーリー面でも面白いが、このすべてを表現するメンバーたちの見事なパフォ

ーマンスとビジュアル、宇宙の始まりを制作陣の感覚的な演出は曲自体の魅力を120%

高めてくれる。各種オンラインコミュニティには「Supernova」のミュージックビデオ

に対する様々な解釈が飛び交い、熱い反応が続いている。 

 

 

 

◇イージーリスニングではなく鉄分味として通用したが...惜しいという指摘も

"鉄分味"と呼ばれる強烈な素材の曲で再び通用したという点で、特別な意味がある。

特に最近音源チャートで強勢を見せた多数の曲が「イージーリスニング」トレンド

に従った反面、aespaはデビュー当初から披露してきた「荒野の女戦士」イメージ

を「鉄分味」という表現にアップグレードさせ、アイコニックな魅力を強化した。

荒野を抜け出した彼女たちに広がる世界はユニバースそのものであり、aespaの

世界観が限界なく広がることを期待させた。

ただ、B級情緒を盛り込んだミュージックビデオの演出や、従来のaespaが音楽で

伝えたメッセージの側面がやや弱くなったのが残念だという反応もある。キム・

ソンス大衆音楽評論家は「aespaが新曲のミュージックビデオで世界観の延長線上

に、ドラマ『ムービング』(※1)のようにスーパーマンの特別な能力を組み合わせ

て見せてくれた。ただ、B級コンセプトを借用して従来とは異なる雰囲気が感じら

れるが、その中でこれといったメッセージは見えない」と評した。

続けて「音楽的には自分たちの既存の流れを引き継いでおり、トレンドを分析してリズ

ムやサビ、フックなど、随所に優れたものを作り上げた。ただ「Next Level」など前作

に比べ、現時代に伝える彼女たちだけのメッセージ的な要素は不足しているという点で、

やや残念な結果だ」とし、「正規のタイトル曲とどのような有機性を持っているのか注

目される」と話した。

aespaは、来る27日に発売される初の正規アルバムに、リアルワールドとデジタル世界

を越えて多重宇宙に拡張される彼女たちだけの世界観シーズン2の物語を盛り込む。

 

 

 

(※1)2023年韓国で制作されたDisney+独占配信のSFファンタジーアクションドラマで

       全20話が制作された。

 

(※)짱스파(チャンスパ):짱 에스파の略で"짱"は「最高」「一番」を意味するスラングで

     에스파(aespa)の頭文字を"짱"に置き換える事で「aespa最高!」の意味を表す略語と

     して用いられているそうです。他グループでも同様の置き換えによる表現を見掛けます。

 

 

(IS Plus)

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昨日の記事ではコンセプト的に変化を見せたaespaに対し、キッチュさが加わってより

リラックスさを感じさせるaespaが良い。と肯定的意見の記事でしたが、今回はそうい

うキッチュさを求めて表現した映像ではメッセージが曖昧になってしまっているといっ

たやや否定的な観点からの意見の記事をご紹介しています。評論は人それぞれなので

ご自身が与する評論に沿えばよいだけかと思います。

 

さて、昨日の記事では余り触れてませんでしたが、aespaは13日ダブルタイトル曲の

第1弾として「Supernova」を発表しました。

 

「Supernova」MV

 

 

「Supernova」を聴いて、イージーリスニングだY2Kだとトレンドが移り変わる中

においてテクノ系の強い音楽でダークな雰囲気を纏った楽曲で独自の道を切り拓こ

うとしています。EDM全盛を迎えた頃にK-POPに入った自分としては不思議とシン

パシーを感じる楽曲という印象を受けました。何処かマーベルチックな演出のMV

もこの曲には合ってるのかなと思ってます。

 

しかしaespaは今回の正規1集の発売に際し、物凄い物量で攻めてきていますね。

トラックビデオと言いつつも殆どミュージックビデオ相当の映像を出してきた上

に、27日の正規1集の発売に合わせてダブルタイトル曲の第2弾「Armageddon」

の発表と、一月以上ずっと話題を独占してもおかしくないだけの物量が投下され

ています。

 

勿論、これは企業努力の賜物ゆえの結果で否定的な意見は全くないのですが、奇抜

なアイデアでこれまで太刀打ちしてきた中小企画会社のK-POPアイドルを御贔屓に

見てくる事が多かった自分としては自社のアーティスト達を交互に隙間なくカムバ

ックさせて空白期間を完全に埋めてきたり、今回のように大量の物量投下で長期間

話題を独占しようといった大手の戦略に今後どうやって対抗していくのか、いや

もはや対抗する術すら無いのではという危機感すら覚えます。

 

 

かくいう自分もSMのサブカル攻撃に耳目を思わず寄せてしまった一人で、今回の

正規1集もですが、ダブルタイトル曲第2弾の「Armageddon」ではどういう作戦

で攻めてくるのかに興味を持っていかれています。