ガールズグループfromis_9が長くなる空白期に対する不満を吐露した中、ファン
の焦りも大きくなっている。
fromis_9のメンバーであるイ・チェヨンは8日午前、ファンコミュニケーション
プラットフォームWeverseライブを通じて「なぜこんなに活動ができないのか、
私たちだけ、fromis_9だけ、とても悲しい」と話した。
続けて「flover(ファンダム名)がいる。私にもファンがいる」と付け加え、昨年
6月5日に発売したファーストフルアルバム「Unlock My World」以降、なんと
11ヶ月も続いた空白期に対する不安感を露わにした。
その後、Pledis側は17日に予定されている大学祭、21日のKBS「コリア・オン・
ステージ」の日程、「ウォーターナイト2024全国ツアー」の日程などを公開し、
カムバックの準備が滞りなく進んでいるという立場を伝え、事態を収拾した。
このようなfromis_9の事例のように、アーティストの空白期間が予想より長くなり、
不満が噴出するケースが少なくない。fromis_9のファンダムは去る4月8日にもトラ
ックデモを行い、長期化する空白期に所属事務所側の謝罪を要求したこともあった。
過去、BLACKPINKも長くなる空白期によりファンの間で不満の声が上がった。去る
2019年、BLACKPINKのファンはYGエンターテインメント社屋にトラックを送り、
「グループ1年に2回以上のカムバック」、「活発な国内活動」、「授賞式や年末の
ステージ参加」などを要求したことがある。
このようなアイドルグループの空白期長期化に不満が殺到する理由は、この部分を
決定する主体が完全に企画会社だからだ。野心的に明かす年間カムバック計画とは
異なり、別途の告知もなく空白期が長くなる為、「何らかの意図を持ってわざと
収納しているのではないか」という言葉まで出てくるのだ。
では、歌謡界で企画会社レベルの意図的な「収納」は実際に存在するのだろうか。
これについて、ある歌謡界関係者は「チーム内に葛藤があったり、会社とアーティ
スト間の葛藤を除けば意図的な収納はあまり発生しない。ただ、莫大な投資に対し
て収益が出ない場合、追加投資が負担になりカムバック自体を慎重に決定する場合
はある」と話した。
続けて「つまり、あるアイドルグループは追加でアルバムを制作すること自体が
会社側にとって負担になる可能性があるということだ。また、流通会社から前金
投資を受けたが、このアイドルグループが成功せず解散する場合、この前金を
返還しなければならない。当然、カムバックに慎重になるしかない。過去と違っ
てアルバム一枚を出すのにお金がバカみたいにかかるという点を考慮しなければ
ならない」と付け加えた。
ある歌謡企画会社の関係者は「過去YGエンターテインメントのような場合も、
宝石箱と言いながら意図的に収納するのではないかという話があった。その
ような場合は会社が欲張りすぎてもう少し整えようとしたのであって、他の
意図はなかったようだ」とし、「HYBEの場合はマルチレーベル体制なので、
他のレーベルの顔色も伺わなければならず、全体の発売日程の調整も必要
だったと思われる。それとも制作部分で満足できるクオリティの曲が見つか
らなかったのかもしれない」と話した。
このような様々な理由で長くなる空白期。契約期間は決まっており、黄金の
ような時間はあっという間に過ぎてしまう。アイドルが法的に救済される
方法はないのだろうか。
これに対しソン・ジョンムン弁護士はYTN starに「通常、アルバム制作に15億
から30億ウォン近くかかると聞いている。しかしそれに見合った利益が得られ
なければ、会社は大きな損害を被る為、カムバックを延期し続けることになる。
契約書にアルバム発売回数、カムバック回数などを詳細に規定する場合もあるが、
これは既にある程度成功を収めた歌手に該当する話だ」と韻を踏んだ。
ソン弁護士は「時々、芸能人の円滑な芸能活動を支援しなかったという理由で企画
会社に訴訟を起こす場合もある。ただ、これを立証するのは容易ではない。企画
会社も訴訟に勝つために他のグループメンバーと比較することもある。お互いに傷
つくだけになってしまう状況」と説明した。
結局、企画会社は収益を出さなければならず、収益をもたらすコンテンツに投資を
集中するしかない。この過程で自然と疎外されるチームが生まれるのだ。外見上は
眩しいほど華やかなアイドルの世界、改めて「光が明るければ明るいほど影も濃く
なる」という言葉の恐ろしさを実感する。
(YTN star)
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fromis_9のチェヨンのWeverseライブに端を発して遂にファンダムのトラック
デモにまで発展してしまったというカムバック問題。
で、Pledisも慌ててこの声明を公表という感じもするのですが、fromis_9に残さ
れた時間もそれほど多くはありませんのでカムバック手順が順当に進んでいく事
を願っています。
今回の記事は偶然にもfromis_9のカムバック問題が露見したので、長期間カムバ
ックできないグループの一般的な事情について書かれています。日本ではこのよ
うに長期間カムバックもさせずに半ば放置状態にする事を"塩漬け"と表現する事
があるのですが、記事では"수납(収納)"と表現していたのでそちらの表現に合わ
せました。
勿論、営利事業であるので不採算が見込まれるプロジェクトへの投資に二の足を
踏むのはもっともな事ではありますし、ファンの中でも何処かそういった空気を
感じている方も居られるかと思います。でもそうだとしても空白期が長引けば憤
ってしまう(憤りを示す方法には注意しなければなりませんが)のは仕方のない
部分もあるし、ファンであるからこそ感情的にも理屈だけでは割り切れないもの
なんですよね。そこがこの問題の相互理解が難しい(不可能な)点ではないでしょ
うか。