[EN:ボクシング]顔写真無しのアルバムジャケット、PURPLE KISSの想いは? | 我楽多箱

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K-POP関連の気になった話題をスクラップブック的に綴る気まぐれなブログ。

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EN:ボクシング
商品の開封を意味する「アンボクシング」(unboxing)から着想を得た「EN:ボクシ

ング」は、一言で言えば「アルバム探求」コーナーです。バッグを通してバッグの

持ち主を知る「What's in my bag」のように、アルバム一枚に込められた様々な

試みと努力を見る「What's in this Album」と考えてください。作る人、表現する

人のもう少し豊かな話を聞いてみてください。

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PURPLE KISS6thミニアルバム「BXX」制作記②コンセプトとビジュアル編

 

先月19日にミニ6thアルバム「BXX」を発売して活動中のPURPLE KISS。

 

 

PURPLE KISSの6枚目のミニアルバム「BXX」(BXX)は、「Best Friend Forever」

を意味する言葉「BFF」から「FF」を女性の染色体「XX」に変えて作った名前だ。

女子の友情、つまりPURPLE KISSのメンバーたちの友情と義理を込めようとした。

今年4年目を迎え、"堅固で堅実"なメンバーの友情を表現したかったからだ。

タイトル曲「BBB」にはもう期待できない明日、誰が定義したのか分からない

「バルム」に閉じ込められて色を奪われるのが順当なら、喜んで世の中に立ち

向かうヴィラン(悪役)になってみようとする内容を盛り込んだ。友情を語るの

にヴィランが登場するのは意外な方向性かもしれないが、これにも「意図」が

あるという。

CBSノーカットニュースは、これまで発売したアルバムの中でメンバーの参加度が

最も高い「BXX」の魅力を探ってみた。「ヴィラン」というコンセプト、ステージ

衣装をはじめとする全体的なスタイリング、アルバムカバーなどを網羅した。去る

4日、書面で行われたインタビューには、所属事務所RBWの企画制作チーム、スタ

イル支援チーム、MD事業チームなど様々な部署が回答した。PURPLE KISSのメン

バーたちの答えも聞くことができた。

まず「友情」を題材にした理由から聞いた。企画制作チームは「デビュー3年を超え、

4年目のガールズグループになった今、従来のミニアルバムで見せたコンセプト的な

イメージとは異なり、"PURPLE KISS"メンバーの話をアルバムに盛り込みたかった」

と話し始めた。

 

PURPLE KISSチェイン

 

PURPLE KISSドシ

 

 

また、「メンバーと会話をする時、お互いがいて人生の支えになっているという話を

よく聞くが、メンバーの結束力が強固で堅固だと感じた。このようなテーマでアルバ

ムを制作すれば、PURPLE KISS本来の姿をよく表現できると思い、アルバムのメイン

キーワードに設定した」と付け加えた。

"友情"というテーマを"ヴィラン"で消化するのが不慣れだと言われると、"BBB"で表現

しようとするPURPLE KISSの友情は"可愛い可愛い"ではないという答えが返ってきた。

企画制作チームは「友情というと、ピンク色のかわいらしいイメージを思い浮かべる事

もありますが、メンバーの関係はそれよりも強くてしっかりしていると感じます。友達

のために代わりに先頭に立つことができる、人生の方向性を示してくれる友情」を描き

たかった」と答えた。その上で、「強烈なイメージを盛り込むためには強くて明確な

キャラクターが必要で、歌詞にあった"ヴィラン"でコンセプトを展開し、イメージを直

感的に表現した」と伝えた。

アルバムと表題曲のコンセプトが悪役なのに、実際にアルバムを再生するとリラックス

して聴けるような曲で満たされている。"強そうに見える"アルバムの表紙とは異なる反

転だ。すると企画制作チームは「メインコンセプトであるヴィランが直感的な外的な

イメージを表現するための手段であったのに対し、曲は内的な物語を表現したと理解し

てもらえればいいと思う。強靭に見えるものでも、よく見ると可愛かったり、明るい一

面があるように、内面の多彩な魅力を表現しようとした」と説明した。

これまで魔女、ゾンビ、オタクなど、明確なコンセプトと世界観を基にしたアルバムを

発表してきたURPLE KISS。「BXX」は「PURPLE KISSらしさ」をよく生かしたアル

バムという点で新しい方向性だ。次回もこのような基調が続くのか尋ねると、企画制作

チームは「次のアルバムを企画する際、メンバーとよく合うコンセプトがあれば、再び

世界観を拡張するだろうし、盛り込みたいメンバーの姿があれば、今回のようにメンバ

ーの話をアルバムで伝えるだろう。"PURPLE KISS"がこれまで様々な色の姿をお見せし

たように、消化力が良いから挑戦を恐れないので、無限の可能性を開いておきたい」と

答えた。


PURPLE KISSナ・ゴウン

 

PURPLE KISSスアン

 

 

メンバーのうち、チェインとナ・ゴウンはスタイリングにもアイデアを出した。

チェインは「普段から服に興味があるので、自然と集めていたものや、考えて

いたアイデアを話したと思います。6人そろって統一感のある衣装や、大きな

リボンのようなポイントのある衣装をお見せできたらいいなと思いました」と

語った。

ナ・ゴウンも「私も今回、スタイルチームの方にスタイリング案や意見を出し

ました。元々、トレンディでセンシュアルな感じが好きなので、ファッション

関連の写真をキャプチャしたり、着てみたいスタイルを保存したりしているの

ですが、その写真を見ながらアイディアを得ていました」と話し、「今回の

活動スタイリングがメンバーによく合っているようで、気に入っています」と

語った。

他のメンバーの満足度はどうなのでしょうか。ドシは「今回のアルバムのコンセ

プトがチェインが普段から好きでよく活かせるコンセプトだと思ったのですが、

予想通り曲とよく合うスタイリングが誕生したようで、とても満足しています」

と話した。

イレは「今回のジャケットとミュージックビデオに登場する衣装は、ほとんどが

チェインさんの意見で作られた衣装です。コンセプトにも合致し、メンバーにも

似合うスタイリングができ、満足度が高い」と話し、ユキは「チェインが今回の

カムバックにぴったり合うようなセンスあるスタイリング案を持ってきてくれた

ので、見てすぐに気に入りました」と答えた。
 

PURPLE KISSイレ

 

PURPLE KISSユキ

 

 

スアンは「ファンの皆さんから聞かれる質問の中で、次の活動でやりたいコンセプト

に関する質問が多かった。そのたびに出てきた答えがヒップホップだったので、今回、

チェイン姉さんの意見が反映された衣装を着ることで、メンバーによく似合うように

なり、みんな満足度の高いステージを披露している」と伝えた。

「BBB」活動中、PURPLE KISSはストリートなムードの衣装、光沢のある黒の衣装、

黒のミニワンピースにピンクのリボンでポイントをつけた衣装、白いTシャツとジー

ンズの組み合わせなど、様々な衣装を着た。スタイル支援チームは「全体的にメンバ

ーが考えた今回のアルバムのコンセプトに沿ってスタイリングし、"友情"というテー

マを表現するために、白いTシャツ&ジーンズ着とミリタリー着は同じデザインの衣装

を活用し、全体的に統一感を与えつつ、メンバーごとにスタイリングを変えてそれぞれ

の個性を際立たせるようにした」と紹介した。

中でもメイン衣装について、スタイル支援チームは「ヴィランのコンセプトに合わせ、

ブラックカラーの様々な素材を活用し、ヒップで自由奔放な悪童の雰囲気を表現した」

とし、「中でもドシの衣装に使用した悪魔の形のキーホルダー、ゴウンの髪に着用した

炎の形のサングラスなどの小物を活用してポイントを付けたので、注目してほしい」と

期待を寄せた。
 
企画制作チームは「メンバーが制作に参加する際、リファレンスや根拠とともに意見を

述べるところが印象的でした。単純に自分の好みを主張したり、一方的な主張だったら

納得しにくかったかもしれないが、論理的で説得力のある意見を提示してくれたお陰で、

会社もメンバーのアイデアを積極的に受け入れることができた」と明らかにした。
 

PURPLE KISS「BXX」アルバムスタイリングにはメンバーのチェインとナ・ゴウンが参加した。

 

 

メンバーはスタイリングだけでなく、音楽に関する部分にも積極的に意見を出した。

タイトル曲「BBB」の作詞作業にメンバーのスアンが参加し、ナ・ゴウンは「Toy 

Boy」と「Voyager」の作詞・作曲に参加した。チェインは「Heart Attack」の

作詞・作曲に参加した。アルバム制作過程でメンバーの貢献度が気になり、具体的

に聞いてみた。
 
「レコーディングの過程でも、私が書いた曲には入ってディレクションを見たり、

最初の振り付けのミーティングの時は入って、やりたい方向を直接言ったりも

しました!」(ナ・ゴウン)

今回、音楽放送で初めて披露した「Intro : Crush」の振り付けを自分で創作しま

した!イントロの振り付けを創作するのも初めてでしたし、放送で披露する振り

付けを創作するのも久しぶりだったので負担もあり、心配事もありました。幸い、

ファンの皆さんも、代表からも「よくできたね」とフィードバックをいただき、

とてもやりがいを感じました!」(ドシ)

「表題曲のサビが何度も繰り返されるので、飽きさせないように録音するために、

ディレクターさんといろいろ努力しました。メンバーごとに音色を変えたり、音

程を少し上げたり下げたりする方向で、聴く面白さを付け加えていった記憶が

あります!」(イレ)

「今回のアルバムの準備過程では、私たちがほとんどすべてのミーティングに参加

したのですが、振り付けのミーティングでどんな感じにしたいのか、どんなポイン

トを入れたいのか、私たちの意見を直接伝えたのですが、振付師さんがしっかり

キャッチして下さったお陰で、とても良い振り付けになったので、満足しています!」

(ユキ)

「曲を作るのもいろいろな過程が必要ですが、レコーディングをしながらそれに合っ

た声やディテールを作っていく過程もすごく大変なのですが、ディレクションを見な

がら、修正したいところや再録音したいところが出てくることがあるんです。でも、

時間が経つにつれて、メンバーと長い時間合わせていくうちに、修正レコーディング

が決まれば、今はあえて言わなくても、足りないところを察して、好きな方向で歌っ

てくれるようになりました。 とても感謝しています!」(チェイン)

「パート配分自体も公平に全員で1節を全部歌ってみて、それぞれが似合うパートを

もらい、サビの発音を何度も再録音して、より似合うものを探すなど、いろいろと

努力しました」(スアン)

 

PURPLE KISSはプレデビューシングルから一度を除いて、

顔写真のないアルバムの表紙を地道に披露している。

 

 

プレデビューシングルから今回の「BXX」アルバムまで、アルバムのジャケットに

メンバーの顔が入ったのは、2021年冬に発売されたシングル「My My」のみ。今

後もこのような基調が続くのか、メンバーは寂しくないのか気になりました。

MD事業チームは「PURPLE KISSは毎アルバムアートワークを通じて、大衆に伝え

たいメッセージを視覚的に表現しています。PURPLE KISSというグループだけが

持っている確かな世界観があるので、アートワークの作業で気をつけて進めている

方で、実務者としては毎回違うコンセプトでデザインをすることができ、面白く進

めている」と説明した。

続けて「PURPLE KISSのシンボルである唇を盛り込んだシンボルを毎アルバムコン

セプトに合わせて形を変えてデザインするように、様々な要素一つ一つを加えて

メインビジュアルを制作していきます。その為、コンセプトの一部を見せる写真より、

アルバム全体のムードを見せることができるデザインの表紙を好むし、次のアルバム

もその基調を踏襲するのではないかと思う」と付け加えた。

ナ・ゴウンは「むしろ顔ではなく、ただの表紙なので、アルバムの中に何が入って

いるのか気になるようになっているので、私は個人的に気に入っています」、チェ

インは「私は個人的に顔のない表紙の方が歌に集中できる気がするので、残念では

ありません」、ユキは「コンセプトに合えば大丈夫だと思います。今後の表紙も

コンセプトによって変わる予定です」と語った。

 

PURPLE KISS

 

 

ドシは「実は私はアルバムジャケットに顔が載らない方が好きなんです!歌を聴き

ながら"あれ、この人たちの声がいいな、顔も気になる"と探していただき、また私

たちの魅力を発見していただけるかもしれない」と明かした。

イレは「曲のコンセプトに合っていれば、実はあまり関係ない部分だと思います!

その代わり、アルバム内のフォトブックやステージ、ミュージックビデオで綺麗

なメンバーの姿を見ることができるので、多くの関心をお願いしたいです」と呼び

かけた。スアンは「実はあまり考えていなかった部分で、残念だとは思いませんで

したが、次回はまたメンバーの顔が入ったアルバムカバーが作れたらいいと思いま

す」と答えた。

PURPLE KISSは今回の活動で「it's Live」や「Suit Dance」などの番組に出演した

(共にYouTubeコンテンツ)。今後も予定されているコンテンツ出演があるのか、ま

た出演してみたい番組があるのか聞いてみた。企画制作チームが挙げた「素敵なセッ

ションの方々とのコンテンツ」は、昨日(4日)公開された「it's Live」だ。

ナゴウンは「『リムジンサービス』や『DINGO LIVE』、『비긴어게인(Beginagain)』、

『覆面歌手王』など、ボーカルを披露できる様々なコンテンツに出演してみたい」と答

え、チェインは「歌声をよくお見せできる番組に出演できたらいいなと思います」と答

えた。ユキは「まだ一度も音楽番組の年末のステージに出たことがないので、いつか

是非出てみたいです」と希望しました。

ドシ、イェレ、スアンともにKBS2深夜音楽番組「ザ・シーズンズ」を挙げた。ドシは

「ライブの実力とメンバーのきれいな音色をたくさんお見せできると思うので、機会が

あれば出演したい」、イレは「私たちの音楽性とステージをお見せしたい」と理由を

伝えた。

 

〈終わり〉

 

 

(CBSノーカットニュース)

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2回に渡っての[EN:ボクシング]PURPLE KISS「BXX」アルバム探求。今回は

各メンバーの担当したプロデュースについて触れられています。インタビュー

終盤ではジャケットデザインについて触れられていますが、PURPLE KISSが

デビューした2021年辺りと比べるとメンバーの顔写真などが写ってないジャ

ケットの比率も高まっている感じもします。そんな中でジャケット一つ取っ

ても独自性を打ち出すため思案を重ねてる事を思えば、本当に大変ですね。