◎NMIXX、「DASH」でデビュー後初の地上波音楽放送1位を獲得
◎チームアイデンティティ"ミックスポップ"で着実な一本道。"難解"の酷評を
乗り越え大衆性を貫いた
ガールズグループNMIXXがついに自分たちに一番似合う服を見つけた。デビュー
以降、黙々とミックスポップの道を歩んできたNMIXXは、"オーダーメイドの服"
を着たことで、新たな飛躍の足場に立った。
NMIXXは最近、新曲「DASH」でSBS人気歌謡で1位になった。以前、この曲でMBC
M ショー!チャンピオンとMnet Mカウントダウンで1位を獲得しているが、"ポピュ
ラー歌謡番組"1位が与える意味は全く違う。デビュー2年余りでの地上波音楽放送1位
という快挙だったからだ。
NMIXXは2022年、TWICE、ITZYの後を継ぐJYPエンターテインメントの新しいガー
ルズグループとしてデビューした。NMIXXはデビュー当時から2つ以上のジャンルを
有機的に混ぜて変奏する形態のジャンルである「ミックスポップ」をチームのアイデ
ンティティとして掲げ、差別化を図った。実際、彼女たちがデビュー初期に披露した
「O.O.」や「DICE」などは、破格的なジャンルミックスと変奏で他のガールズグル
ープとは明確に区別される音楽色を垣間見ることができた。
これまでK-POP市場にミックスポップジャンルの曲がなかったわけではないが、
NMIXXが標榜したミックスポップは、より大胆で破格的なジャンルミックスに
重点を置いたものだった。勿論、これを「新鮮だ」と評価する人も少なくなか
ったが、難解なジャンルの混合が大衆性の確保には参入障壁になるという懐疑
的な視線も存在した。実際、NMIXXは激しかった第4世代ガールズグループ
市場の中で一定レベルのファンダムを確保することに成功したが、大衆性の
確保では伸び悩み、期待以上の頭角を現すことはできなかった。
しかし、ミックスポップというアイデンティティに対するNMIXXの執念は衰えない。
彼女たちは大衆性確保のために路線を変えるのではなく、ミックスポップという音楽
色を着実に発展させていく方を選んだ。当初は大衆性よりも実験的な感じが強かった
NMIXXのミックスポップは、次第に大衆性と新鮮さの中間点を模索し、大衆の反応を
引き出し始めた。
ヘウォンは自分たちが追求してきたミックスポップについて「大きなジャンルの変化
はないが、変奏やビートチェンジを通して変化を与えたので、私たちがミックスポッ
プを続けようとする努力を見せたと言えると思うし、この全てのものが私たちの音楽
的個性がミックスされた結果だと思う」と説明したりもした。
その後、様々な曲を経てミックスポップならではの長所を培ってきたNMIXXは、2nd
ミニアルバム「Fe3O4: BREAK」を通じて本格的に羽を伸ばした。タイトル曲「DASH」
は、ミックスポップの個性をしっかりと備えながらも、多彩なメロディーラインと大衆
的な要素まで備えており、NMIXXに「ぴったり合う服」を着せた。
チョン・ドクヒョン大衆文化評論家は「ミックスポップが難しい理由は、様々なジャ
ンルを一つにまとめて自然に見せなければならないところだが、そうすると実験的で
大衆性が低い面が生まれることが往々にしてある。その為、重要なのは変奏をする時、
様々なジャンルをどのようにうまく結びつけるかにある」とし、「そういった部分で、
NMIXXの今回のアルバムはミックスポップにアイデンティティを置きながらも、非常
にジャンル間の変奏を自然に織り交ぜたと言える。これでNMIXXがやりたい音楽の色
をしっかり作り上げたと評価できるだろう。大衆的に完成度が高く定着した感じ」と
評価した。
「最初は難しくても、5回聞けば中毒になるだろう」と自分たちのミックスポップを
紹介したNMIXX。今、実験的なメロディーと大衆的な要素の両方を巧みに捉えた
彼女たちが見せてくれる今後の行方が気になる。
(韓国日報)
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NMIXXがデビュー当初から掲げていた"ミックスポップ"についての考察記事が
出ていました。「最初は難しくても、5回聞けば中毒になるだろう」とのデビュ
ー当初にフレーズ的に活用されたこの文言が示す通り"尖った"路線に賛否両論
が続いた印象でしたが、カムバックを繰り返す中で自分たちの最適解を見出し
たとの指摘はその通りだなと思いました。そういった部分を意識してNMIXXの
タイトル曲をデビュー曲の「O.O」から順に聞き比べしていくのも面白いかも
知れませんね。