"20周年"ユンナ、永遠の"二十歳"能...立体的な物語・サウンド"華麗なる頂点" | 我楽多箱

我楽多箱

K-POP関連の気になった話題をスクラップブック的に綴る気まぐれなブログ。

3~4日KSPOドーム入場コンサート...デビュー20周年プロジェクトの合図弾
20年の活動を圧縮するセットリスト...観客の没入感を高めるイマーシブサウンド
デビュー当時、神様が「"20年後にこうなるよ"と話しても信じられなかっただろう」

 

 

できる(能)

 

3日午後、シンガーソングライターのユンナ(35-コ・ユンナ)は自身のソーシャル

メディアにこのような漢字を掲載した。遂に国内コンサート業界の聖地と呼ばれ

るソウルオリンピック公園ケースポドーム(KSPO DOME-旧体操競技場)に入場

する日。

更に今年デビュー20周年を迎えて繰り広げる様々なプロジェクトの合図を知らせ

る場でもある。「P.R.R.W.」で始まったこの日の公演序盤、ユンナは少し緊張し

た様子だった。

昨年3月11~12日、KSPOドームのすぐ隣のSKハンドボール競技場で行われた

「2023ユンナ・アンコールコンサート'c/2023YH'」では、最初から飛び回っ

ていた彼女だった。しかし、今回は自身も「アイスブレイクをする時間が少し

長かった」と打ち明けた。

しかし、ユンナはユンナだ。11ヶ月ぶりにSKハンドボール競技場のすぐ隣にある

1万人規模の大きな公演場を満員にした彼女は、ファンダムであるY.HOLICSを

一気に魅了した。

悩んだセットリストは20周年の物語を立体的に整理し、KSPOドームの大衆音楽

コンサートでは珍しく導入された「イマーシブサウンドシステム」で客席のあち

こちから音響が多角的に聞こえるようにした。青龍の年に年女であるユンナが

今年の主役になることを予言する場でした。피켓팅[ピケッティング](血が飛び

散るほどのチケット争奪戦)をするだけの価値があるコンサートだったのだ。 

最後までチケットを諦めず、リロードしてキャンセル待ちをした甲斐があった。

 

 

--------------------------------------------------------------------------------------------

「進めずに過ぎ去ったその道では(P.R.R.W.)」から始まり「待ちに待った私です

(기다리다[待つ](20周年バージョン))」で終わった公演の叙事

--------------------------------------------------------------------------------------------

 

私たちは思い出を叙事化しなければ、なかなか前に進めない。私たちのものでない

かもしれない私たちの過去は、自分だけの語法で再整理されなければ、今後の私た

ちの人生の糧になることはできない。私たちは自分の人生を自分の意志で開拓する

ことができないからだ。

だからユンナの今回のコンサートは特筆すべきものだった。これまで発表した約330

曲のうち、悩んで悩んで20曲を披露したユンナは、この20年間を今回のコンサート

を通じて自分の本当の物語に還元した。

ユンナは韓国より日本で先にデビューした。2004年、16歳の時に日本で最初のシン

グル「ゆびきり」を発表した。翌年、「ほうき星」でオリコンデイリーシングルチャ

ート上位に入り、「オリコンの彗星」と呼ばれるようになった。自らピアノとギター

を弾きながらバンドサウンドを披露し、「ティーンロック」または「ティーンポップ」

の代名詞として活躍した。2006年に国内デビューシングル「Audition」を発売した。

特に、昨年3月に発売した「End Theory Final Edition」に収録されたタイトル曲

「EVENT HORIZON」がチャート逆走シンドロームを起こし、ユンナが再注目された。

初期の発売曲と最近のヒット曲がまんべんなく網羅された今回のセットリストは、この

ような物語を効率的に圧縮した。

 

 

 

「P.R.R.W.」に続き、「Black Hole」「물의 여행(水の旅行)」などの最新曲で

公演が始まった。特に「水の旅行」ではユンナの涼しげな高音が爆発し、伸行

やかな声量は、ここ数年のユンナのコンサートの中で最もボーカルコンディシ

ョンが良いことを証明した。彼女が今回のコンサートの為にどれだけ自己管理

をしっかりしたかを証明した。 

「My Song and...」、「アリス」、「어린 욕심(幼い欲)」、「Audition」など

の初期の曲が流れると、オールドファンの大きな歓声が沸き起こった。特にヘビ

ーメタル風のアレンジを前面に出した前奏が印象的だった「Supersonic」のステ

ージは、この日のハイライトの一つだった。曲のドラマチックさとユンナの艶や

かな歌声が調和し、激しい切なさを感じさせた。

「今が大好き」(韓国語版)、「ほうき星」、「パスワード486」、「c/2022YH」

のステージも素晴らしかったが、ロックスターを彷彿とさせる続いてのステージ

が圧巻だった。「Rock like stars」、「Telepathy」、「Oort Cloud」は観客全員

が客席から立ち上がって一緒に歌った。夏の日のロックフェスティバルの現場に

負けない熱気で会場は熱気に包まれた。「じわじわとくるものはロックじゃない」

というユンナの定義通り、全員が一気に席を立ち上がった。ライブバンドサウンド

の爽やかな疾走感が最高だった。キーボードが主武器のユンナは、紫雨林のキム・

ユナのようになりたいとエレクトリックギターを手に取って演奏したりもした。

この日の本公演の最後の曲「EVENT HORIZON」を歌う前に、ユンナはファンに

20周年の感想を率直に打ち明けた。「今日も何度も失敗しました。 コ・ユンナは

失敗しても、皆さんがユンナの公演が失敗しないように救ってくれました」とまず

感謝した。パク・ヒョシン、TOY(ユ・ヒヨル)、キム・ドンリョル、チョー・ヨン

ピルなど、KSPOドームのステージに立った先輩歌手たちのステージを直接見た記

憶を思い出しながら、自分の公演が「あまり盛り上がらなかったのではないか」と

心配することもあった。しかし、すぐに二十歳はまだ大丈夫な年齢だと肯定した。

特にユンナは日本デビュー当時、初めてライブを行った場所も思い出しました。

渋谷のspumaという小さなカフェで客を対象にした公演だった。ユンナは「小

さな厨房の扉の前に鍵盤を置いて、厨房にいる私に挨拶して演奏した記憶があ

ります」とし、「その後20年間、途中で辛くて諦めそうになったこともあり、

色々なことを経験しました。しかし、その度に「あなたの歌は続ける価値が

あります」と応援してくれた"エンジェル投資家"のおかげでここまで来ました」

と感謝した。デビュー当時、神(GOD)が「20年後にこうなるよ」と言われても

信じられなかっただろうが、私のストーリーが皆さんの力になればいい」と願

った。その後、「EVENT HORIZON」を歌い、本公演は終了した。

 

 

 

アンコール1曲目は「One Day Of Twenty」。ユンナは「EVENT HORIZON」を

歌うまでは涙が出ないと言っていたが、「ユンナ20周年おめでとう!Y.HOLICS

と30周年も一緒に♥」と書かれたプラカードをY.HOLICSが全員で掲げると、ぽろ

ぽろと涙を流した。その後、ドラマチックに物語が続く「思い出にできない」を歌

い、「待つ」(20周年バージョン)でファンとの再会を約束した。

 

--------------------------------------------------------------------------------------------

恍惚としたイマーシブサウンドの没入感

--------------------------------------------------------------------------------------------

 

何十回となくKSPOドームでコンサートを観たが、この日のユンナコンサートの音は

断然際立っていた。KSPOドームは国内屈指の公演場ではあるが、音響的な面では

残念な部分もある。元々公演場目的ではなく、体操競技場として建てられたからだ。

リノベーションを行い、公演用途に重点を置いたが「建築音響」が最初から適用され

なかった為、コンサートのたびにミュージシャンとスタッフの音響に対する悩みが

深かったのは事実だ。

ユンナと所属事務所C9エンターテインメントは今回のコンサートでサウンドに惜しみ

なく制作費を投入した。自分の挨拶の声を波打つ効果で聞かせながらサウンドに対す

る誇りを見せたユンナは「普段(他のコンサートが開かれる時)KSPOドームに投入され

るスピーカーの3~4倍の量」と説明した。オープニングと公演途中のバンド紹介の

時間に楽器の音と効果音が左右にダイナミックに動く効果は、「イマーシブサウンド

システム」を観客が感じられるようにした装置だった。

イマーシブサウンドは本来、リスナーまたは観客を中心に360度方向から音を伝達する

方式を指す。しかし、C9エンターテインメントによると大型コンサート現場では、側面

と後方のサラウンドを運用したり、効果を得ることが難しいという。前面に複数のチャ

ンネルのスピーカーを通して、幅広い音源の動きと鮮明な音を伝えることが、コンサート

でイマーシブサウンドシステムを運用する主な目的だという。
 

 

 

実際に今回のユンナコンサートのステージ前方の空中には大型スピーカーがブドウ

の実のようにぶら下がった。今回のイマーシブサウンドシステムに使用されたスピ

ーカーシステムは、フランスのNexo社の大型アレイスピーカーであるSTMシリーズ

だ。合計210個のスピーカーが使用された。鮮明な低音のインパクトを客席に伝える

為、36個の大型サブウーファーが中央に配置された。通常、KSPOドームではベース

やドラムなどの低音がつぶれることが多かったが、今回のユンナコンサートでは鮮明

だった大きな理由だ。

また、イマーシブサウンドシステムを実現するためにはプロセッサーの使用が必須だが、

世界的なオーディオメーカーである日本ヤマハの「AFCイメージ(Image)」プロセッサ

ーが適用され、72チャンネルの音源位置をリアルタイムで制御した。

コンサート現場で使用するステレオスピーカーシステムの場合、実際の客席でステレオ

イメージを感じるためには、2つのスピーカーの間に似たような音量と似たような時間

差が必要です。しかし、実際の公演場の客席でステレオイメージが感じられる範囲は

2~30%に過ぎないというのがC9エンターテインメントの説明だ。そして客席によって

視覚の方向(ステージ)と音の方向(スピーカー)が分離される経験をすることになる。

C9エンターテインメント関係者は「公演場でイマーシブサウンドは、ステージを中心に

自然にステージの歌手の方に音の方向が一致する経験を作る」とし、「また、ステレオ

ミキシングとは異なり、各楽器の音の位置を少しずつ変えて表現することで、各楽器の

音がより鮮明に聞こえる効果を得ることができた」と説明した。

刻々とイメージ効果が変化する大型LEDと巨大なリングが空中で上昇・下降し、視覚的

にも楽しませてくれる円形ステージも印象的だった。刻々と変化する照明とペンライト

の光の演出も魅力的だった。

ユンナが今回のコンサートで聞こえてくるものと見えるものに大きくこだわった理由は、

過去20年間、現在の内面をより深く見るための果敢な選択のように解釈された。人生は

「不確定性の原理」を基盤としており、そのような状況で私たちにできることは、様々

な解釈学的な問いかけでより良い方向に進んでいこうと努力することだ。二十歳という

年齢はそのような混乱した人生の中にいるが、それだけダイナミックに動くことができ

る。デビュー20周年を迎えたユンナが、物語とサウンドの立体性が際立った今回の公演

で私たちに教えてくれた事実だ。この点で、ユンナは永遠の青春なのだろう。

ユンナは4日、同じ場所でもう一回コンサートを開く。今回の舞台は、ユンナが今年開催

する20回の公演の合図だ。上半期全国ツアー4回、下半期小劇場8回・全国ツアー4回・

大劇場2回などが残っている。上半期中には正規7集も発表する。

 

 

(NEWSIS)

--------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

ユンナのデビュー20周年を飾る20回コンサートの初演が幕を開けました。記事を

見ているだけでも熱気が伝わってきますが、今回「何を歌うんだろう?」という

のも大きな関心事。「今が大好き」や「思い出にできない」といった日本活動時代

からのファンにも懐かしさを感じさせるチョイスを見るにつけ「羨ましい」の一言

しかありません。これは日本でも何らかの形でコンサート開催の実現を是非是非お

願いしたいところであります。


アンパックイベントで正規7集の3曲の音源をチョイ出ししてたから早めには手に

出来るかなと予想はしてましたが、記事の最後にサラッと上半期中に正規7集リリ

ースが書かれてたのには驚きました。