ガールズグループ出身のホ・ユジョンの決心発言「病気になっていないアイドルはいない」 | 我楽多箱

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【アイドルその後】

 

ガールズグループBOB GIRLSのメンバー、ホ・ユジョンは中央大学大学院文化芸術経営学科でコンテンツ

       を専攻しながら、展示企画者として活動している。ガールズグループのBOB GIRLS活動時代(右)

 

 

ガールズグループCRAYON POPの妹グループBOB GIRLSのメンバーとして活動

していたホ・ユジョン。彼女はYG練習生としてBLACKPINKのメンバーたちと

合宿生活をしていた事もあり、実際ガールズグループとしてデビューもした事

があるので誰よりも深いアイドルの実状を知っている。中央大学大学院文化芸

術経営学科でコンテンツを専攻しており、<K-POPアイドル練習生の練習環境

改善方案研究>論文のために300人のアイドルと練習生を調査した。

 

■ アイドル育成システム、子供たちを病ませる

ホ・ユジョンは研究のため、ある企画会社の新人開発チームに入ってアイドル

育成システムを研究したりもした。彼女はアイドルを辞めたが、誰よりもアイ

ドルに本気なコンテンツ専門家だ。

「韓国のエンタメシステムはパワハラシステムです。アイドルは幼い青少年期

にとても脆弱な状況に置かれています。企画会社に嫌われたら契約を解除して

くれないので、パワハラやセクハラのような不当な扱いを受けても簡単に反論

できません」

彼は会社が甲であり、アイドルは完全に乙になるしかないアイドル契約は奴隷

契約と同じだと力強く言います。

「練習生生活が必須の韓国で生まれた仕方ない契約ですが、アイドルの契約は

通常7年です。実際、アイドルの寿命は短いですよね。この黄金のような時期

に契約書1枚で1社にオールインし、不当な扱いを我慢して耐えなければなら

ないのです。

 

 

展示企画者としても活躍しているホ・ユジョン。

 

 

アイドルは無条件に痩せなければならず、携帯電話は持てず徹夜で練習しな

ければ成功しない。人権を担保にした成功は果たしてどんな意味があるの

だろうか。ホ・ユジョンはかつて新人開発チームに自発的に入社し、アイド

ル育成を現場で見てきた。

「新人開発チームは無条件にアイドルに痩せろと圧力をかけるんです。既に

痩せている子達に痩せろと言うから無理なダイエットをするしかないんです。 

だからといってダイエット食を作るのではなく、無条件に飢えさせます。私

がインタビューしたアイドルの中には胃炎は勿論、円形脱毛症、生理不順、

骨粗鬆症、皮膚奇形症...病気にならないアイドルはいませんでした。」

激しく練習しなければBTSやBLACKPINKのように成功することはできない。

しかし、思春期の子供たちが夢に向かって頑張る意志が、人権侵害の現場を

正当化することはできない。

「通常、練習室は地下にある為、成長期の子供たちは太陽の光を浴びることが

できません。骨年齢を測ると老人レベルです。私が新人開発チームにいた時、

子供たちにご飯を食べた後は太陽の下で散歩をしようといつもうるさく言いま

したが、システムが変わらない限り何の役にも立たないんです。」

彼女はアイドルグループを育成しながら、基本的な生活と体系的な教育をサポ

ートできない会社はアイドルを育てる資格がないと言います。

 

 

ホ・ユジョンは展示企画者としても活動している。最近では、

LGサイエンスパークカルチャーウィークの展示を担当した。

 

 

■もう一度戻ってもアイドルにはなれない

2014年、ホ・ユジョンはガールズグループのBOB GIRLSでデビューしたが、

大きな成功を収められず活動8ヶ月で解散を余儀なくされた。アルバムを出

すこともできず、契約により他の活動ができなくなった彼女は、勉強に目を

向けるようになった。

「人より遅れて勉強を始めたので、切実さが格別だったと思います。幸い、

成績が良くて全額奨学金を貰い、早期卒業したので両親に迷惑を掛ける事

なく勉強することができました。」

大学院の学費も学科の助手業務をすることで学費を賄っている。彼女は昨年、

歌手テヨンの3集プロモーション展示を共同企画した。これをきっかけに

「소우주 컴퍼니(小宇宙カンパニー)」という会社を設立し、代表兼ディレク

ターとして精力的に活動している。最近では、LGサイエンスパークのカルチ

ャーウィークの展示を担当した。

もう一度過去に戻ったらアイドルをやるのかと尋ねると、彼女は「アイドル

その後」のインタビューの中で最も断固として「やらない」と首を横に振った。

「私はスーパースターの器ではなかったようで、一生懸命やったので後悔は

ないし、戻りたいとは思いません」と語った。

ホ・ユジョンは新しい夢を描いている。健康的なアイドル育成システムの為の

政策を作る研究者になりたい。彼女はアイドルに対する未練はないが、健全な

育成システムを作ることにはまだ未練があるようだ。

 

 

(レディーギョンヒャン)

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以前、EXIDのへリンのグループ活動休止後を取り上げたレディーギョンヒャンの

「アイドルその後」の引き続いてのシリーズ記事はCRAYON POPの妹分として

デビューしたBOB GIRLS(단발머리)のユジョン。所属のクロムエンターテインメ

ントがCRAYON POPの成功に気をよくしてK-MUCHやZAN ZANと次々とデビュー

させてた時期にデビューした4人組のガールズグループでしたが、メンバーのジナ

が病を患いデビューから僅か8ヶ月で解散という憂き目にあってしまいました。

 

BOB GIRLS:(左から)ジナ、ダンビ、ユジョン、ダヘ

 

 

No Way(デビュー曲) MV

 

 

 

残されたメンバーのダヘとダンビはCreative 秀に事務所を移し、2015年7月に

LoveUsとしてデビューするもシングル2枚をリリースして翌年の1月には解体。

この際にダヘはミギョに芸名を改称。

 

Love Us:(左から)ダンビ、ミギョ、ウナ、ハヤン

 

 

Tickle(デビュー曲) MV

 

 

その後、ダンビは다락방나비의(屋根裏部屋の蝶)というアコースティックグループを

結成した後、YouTubeチャンネルを開設。投稿を続けていましたが更新が途絶えて

しまっています。ダヘ(ミギョ)はソロ歌手としてデビューし、現在も活動中。

 

ミギョのYouTubeチャンネル

 

 

病に見舞われたジナも2017年後半にWe'Girlsという9人組ガールズグループとして

再デビューするとの話はあったのですが、デビュー時にその姿はなく、更にその後

はモデル業へと転身。

 

 

そして今回の記事の主人公のユジョンは記事の通り。またユジョンはYouTubeチャン

ネルの근황올림픽(近況オリンピック)にも今年の5月に登場しています。

 

 

 

 

ただBOB GIRLS時代のお話というよりは、YG練習生時代の話題が中心となってます。