醤。 | a sense of rhythm

醤。

おまっとさんでした。

カニクリー純コロッケです。



コーンクリームは邪道だと思ってます。美味いけど。



基本ベシャメルソースが好きです。3リットルはベシャメれる。




ユー達、ベシャメってる?









英語と日本語…。


どちらも『言葉』















近所のラーメン屋に、お気に入りのつけ麺がある。




安いのにボリュームもあって味も悪くない。


もともとゴマだれに目が無い俺は、そこのゴマだれつけ麺にハマッた。




週に何度も行っているうちに、まわりからは『セサミン』と呼ばれる始末。ピクミンみたいな。



食べ~られる~。





明らかに悪意をこめた『セサミン野郎』と呼ばれた時は、ゴマだれ食べるの辞めようかと思った。



ゴマだれ食べ~られな~い。









それでもあの味を求めてまた行ってしまった。






いつものようにゴマだれつけ麺を頼み、クーラーの真下、冷たい風を浴びながら楽しみに待つ自分の姿が可愛く思える。










「ちょい、そこのソイソース取って」




「はぁ?」






後ろのテーブルで食べているカップルらしき二人から聞こえてきた会話。





ソイソースって言葉を普段そんなに聞く事も無いからやけに耳に残った。








「ソイソースで餃子食いたいんだよ」



「なにそれ…」







ほら、ふざけてソイソースとか言うから彼女怒ってんじゃん。



まあ怒るほどの事でも無いと思うけど。








「なんで取ってって言うわけ?わざわざソイソースって英語で言ったならプリーズじゃないの?」







着眼点!






生まれて初めてこの三文字を心で強く念じたわ。もう一生無いだろう。





着眼点がおかしくないか…。何よりボケたのに、そんな返し方だと彼氏が可哀想だ…。









「じゃあお前はファミコンやろう!って言わないの?家族の機械やろう!って言うか?」








着眼点!!






もう早くも前言撤回だよ…。



いや、それより直訳はそうかもしれないけどファミコンって家族の機械じゃないだろ…。


じゃあスーファミは超家族の機械か。



超家族って何よ。



インクレディブルか。


任天堂とディズニーの夢のコラボか。



コラボ商品か。



限定品なら買うわ。







「うん…」






いや、あれで納得したのか…。君たちが超恋人だ。









そして俺は、運ばれてきた大好物を食べながら考えてみた。



何故ソイソースと言ったのか。雰囲気はボケた感じじゃないしボケだとしても、しょーもない。



でも後半の話の流れは、しょーもない。



つまりこの二人は、しょーもない。





いや…もしかしたら彼氏の方は外国の血が入ってるのかも。



だとしたらいろいろ申し訳無い…。ごめんなさい。


着眼点!とか心で叫んだ自分が恥ずかしい。




ゴマだれに潜むラー油の辛さが胸にしみた…。





今日も読んでくれてありがとう。




二人が帰るとき、何気無く見たら見た目は明らかに日本人だった。



しょーもない。


醤油だけに、醤もない。



俺が、しょーもない。