宅配レンタルで和田アキ子さんの『Alive』なる
アルバムがやっと手元に届きました。待ちわびていた。
というのは、前にも書きましたけど、
和田さんが歌唱する「月」をしっかりと聴きたかったため。
生まれ変わってみても栄光の男にゃなれない | JIROのブログ (ameblo.jp)
YouTubeにも音源はありましたけど、
音楽をちゃんと解釈する手段としては
アタシはプレイヤーで聴くのが性分に合っているのです。
端的に云いますと、
桑田さんご本人の「月」は「抒情的」「幻想的」な印象があり、
和田さんの「月」は「躍動的」な印象を受ける、というところでしょうか。
「月」という名曲が生み出されるにあたって
桑田さんのお母様がご逝去されたことと結び付けずにはおられませんが、
「悠久の世界を漂うような曲調」とご自身は述懐していらっしゃいますね。
(『やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん』新潮社、2012年、56頁)
アタシは2番の「♪啼きながら鳥は何処へ帰るだろう」が大好きなのです。
一方で和田さんの「月」は、桑田さんや斎藤誠さんが
「日本のアレサ・フランクリン」と形容された圧倒的な声量のおかげで
とにもかくにも力強さに溢れています。
とりわけ3番の冒頭が凄いですね。畳み掛けてきます。
現実をあるがままに受け止めて踏破していくたくましい旅人を想像します。
桑田さんの楽曲をカバーアルバムに収録される歌手の方々は結構いますが、
ご本人とは違う色彩・情景をこれほどまでにクッキリと表現されたのは
やはり和田さんが飛び抜けていると思います。アタシの主観で。